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WIMBLEDON 体験記 #2~テニスの神様のお導きか センターコートでジョコビッチを見る~

長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。



いざ出陣 

7月5日(水)。大会第3日。研修で知り合った友人たちと大会を観戦に出かける。TUBEで移動して、最後尾にたどり着いたのは14:30ごろだったので、Ground Pass の入手しか望めない。30分ほど並んで、ようやくQUEUE Cardを get。しかし、それはこの後続く長い半日の初まりにすぎなかった。


QUEUE card  これを入手して初めてチケット購入の QUEUEに並ぶことができる。入手出来たら、入場チケットをget する確率大である。

QUEUE Card には番号が振ってあり、一度このカードを手に入れると、列を離れることができる。

ようやくチケット売り場へのQUEUEへ~進まない行列~

ここからまた30分ほど並んで、入り口がありそこで番号チェックをしている。事情をよく知らない僕は、やっと入場できるとぬか喜びをしたのであった。

悪夢のお知らせ

チケット購入のQUEUEに並べたものの、なかなか進まない。そのうち、近くのサイネージ(お知らせ通知版)に、悪魔のメッセージが。何と「会場は現在満員です。現在列にいる人は、何時間も待つことになるかもしれません」と書いてある。しかも、最後の行には、”admission cannot be guaranteed” 「入場をお約束することはできません」とある。なんてこった。結局ここからさらに2時間ほど行列に並ぶことになる。

写真では消えかけているが最後の行には、admission cannot be guaranteed 「入場をお約束することはできません」とある

チケット売り場の奇跡~テニスの神様降臨~

あまりにも長い行列待ちに疲れ、トイレも心配になってきて、離脱が頭をよぎる。しかし、はるばるやってきたうえ、ここまでたどり着いたのだからと思い返した。2時間近く経過し、ようやく、何とかQUEUEが動き出しチケット売り場にたどり着いた。

チケット売り場、ここで入場券を購入

 ヘラヘラの状態で、チケット売り場の係員のところにいくと、「センターコートのチケットいりますか?」と言ったような気がする。まさか。聞き間違えかと思い聞き直すと、「センターコート、£67です」という。わけがわからなかったがとにかく、「もちろん」と言って購入。(1万2千円程度)
 事前の調べで、余っていたり、途中帰る人のチケットは3時過ぎにResale(再販売)されるというのは知っていたが、なぜチケット売り場で買えたのかは不明。(5時過ぎという、おそらく時間が良かったのだろう)。しかもなぜこの僕に。友人たちはもちろん普通のGround Pass。いまだによくわからないが、とにかく長年真面目に働いて、テニスの仕事もしたことに対する、神様からの贈り物とありがたくいただくことに。

センターコートへ

 いよいよセンターコートへ入場。第2試合、女子第1シード Shiwantekの試合が終了したところだ。席に着く。時刻は5時を過ぎている。陽は傾きかけてはいるが、この時期、日の長いイギリスではまだまだ日没までには間がある。暑くも寒くもなく、そよ風が吹き絶好のテニス日和。僕にとっては、何もかも恵まれた幸福感に包まれる。
 しばらくすると選手が入場する。前年の優勝者5連覇を狙う Djokovicに対するのはオーストラリアのThompsonだ。

男子シングルス2回戦 N. Djokovic (SRB) vs. J. Thompson (AUS)

トンプソンもとても良い選手で、サービス&ボレーで第2セットはタイブレークに持ち込む。コートを往復するするボールの速さと打球音に圧倒される。ジョコビッチの動きの俊敏さには目を見張る。さらに、低い腰の構えから繰り出される打球のスピードと正確なコントロールにTV観戦では味わえない迫力と圧倒的ハイレベルなテニスに魅了される。

試合は、トンプソンの健闘もむなしく、終わってみれば6-3, 7-6(4), 7-5のストレートでジョコビッチの勝利であった。この選手に勝てる選手がいるのだろうか。

第3試合を見届けて、会場内を少し歩きまわってみる。日が沈みつつあり、日没 suspended になる試合もでそうだ。この日、日本の綿貫選手の試合が翌日に持ち越されていた。

日没を迎えつつある屋外コート

屋内コートのセンターコートには様々な施設があるみたいだ。時間の関係でゆっくり体験することはできなかったが、優雅にカフェテリアで夕食をとっている紳士・淑女がいた。

センターコートのカフェテリア

第4試合は元女王クビトバ

短い探索を終えて、席に戻る。屋根が閉められ照明が点灯し全く別の空間だ。試合は元女王チェコのクビトバとイタリアのパオリーニ。

第9シード、元全英チャンピオンの P. Kvitova (チェコ)

女子というイメージには程遠い スピーデイーな展開であった。パオリーニも小柄ながら俊敏な動きが素晴らしい選手であった。

観戦終了22:10ごろ

 地力に勝るクビトバが6-4, 6-7(5), 6-1でパオリーニを制した試合を堪能して、観戦が終了したのは22:10ごろであった。大満足。もともと、「万一可能ならセンターコートで生の試合を見たい」というのが大きな望みだったので、早くも大会第3日にそれがかなって、これからどう過ごしていこうという気持ちにもなった。Mission Complete。
 この日は、家路につく観客の大きな流れに身を任せて、Southfield 駅まで歩き、ロンドンに変える多くの人々とは逆の方向、Wimbledon駅に向かうTUBEに乗ったのであった。

次回は、長時間のQUEUING (施設やシステム、人の動き等)について報告する予定です。


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