WIMBLEDON 体験記 #6 ~丘の上パブリックビューイング、 世代交代を目撃
長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。今回が最終回です。
第2週には、前の記事で書いた11日(火)以外にも、13日(木)、14日(金)、15日(土)と会場に出向いた。そして、最終日(16日、日)を迎える。連続投稿もこれで最後になるので、体験したことをなるべく書いておこうと思います。
観客の移動手段
僕自身は、TUBE、徒歩、ローカルバスを利用したが、多くの観客は、
1)TUBEで Southfield 駅まで行って徒歩
2)Wimbledon駅から、TAXIか Shuttle Busという交通手段をとっているようだった。
雨天中止
第2週後半は、天候に恵まれなかった。13日(木)は、ひと時の suspended があっただけだった。14日(金)は、屋外コートの試合は14:00までは始まらないということで、再入場時に必要という wristband をもらって、いったん外に出ていたらそのうち中止の決定がなされた。
荒天中止?
15日(土)は、QUEUINGへの門のところに、QUEUEING中止(すなわち屋外コートへの当日券販売中止)のお知らせが。少し風が吹いているだけなのに、、、、。確かに天気予報は悪かったけれど、、、。2人の stewardに聞いてみたが、どうも確実な情報らしい。
納得しかねたが、仕方がない。帰宅すると、携帯で見られるように登録していた、myWimbledonというアプリにその情報が送られてくる。もう少し早くならぬかとわずかな怒りが。それより、最終日のパブリックビューイングができなかったらどうしようと心配になる。
不思議なことに、当日券は販売されなかったが、屋外コートでの試合はすべて行われ、日程は順調に消化した。(なんでやねん。このあたりがよくわからん。)
街中でのパブリックビューイング
屋外コートの試合が見れなくなった日には、Wimbledonの街中にあるPublic Viewingも経験した。みな、買い物の休憩という感じでのんびりムード。盛り上がりはいまいち感じられない。イングランド選手だったら違ったのだろうけれど。会場と街中では温度差が感じられた。
My Final Day of The Championship: Sunday, JULY 16
いよいよ、真夏の大冒険、最終日である。6:30に宿舎を出発。始発のローカルバスで出かける。やってきたバスは、観客でいっぱい。この外国人たち(おそらく多くは観光客)いったいどうやってこのバスの情報を入手しているのだろう。僕がかなり歩き回って得た情報をしっかり握っている人たちに感心する。
昨日までとは違い天気に恵まれ、当日券は発売。思いがけず、No.1コートの入場券が買えた(£45)。これで予定にうれしい迷いが生じる。朝からThe Hillで特等席を確保しようという作戦であったが、No.1コートで車椅子シングルスの小田選手の決勝が見れることになった。どうすべきか。係員に相談すると、「14:00試合開始だから、12:00ごろにくれば席あるんじゃない、しらんけど」という感触だったので、1セットぐらい見てから席取りに移動することに決める。
No.1コートで小田選手の決勝を見る
No.1コートでの決勝は満員ではなかった。しかし、出だし緊張からか競った展開が続いたかが、中盤から小田選手の力強いショットが決まりだた。力の差を感じ、勝利が確信できたので、応援を1セットで切り上げさせてもらい、The Hillに席を取りに移動する。
The Hillで席確保
12時かなり前だったにも関わらず、平坦なスペースはすでに満員で、空いているのは斜面のみ。ここで仕方ないか、と席を確保。とりあえず、ランチを食べ、ビールを飲む。ここまでは順調。
決勝は4時間22分
2時間近く待ってジョコビッチとアルカラスの決勝が始まる。坂の席は思いのほか大変だった。結構斜面がきつく、気を許すとずるずるとゆっくり滑り落ちていくのだ。チェンジサイドごとに体制を立て直す。それでも、かなり不自然な力が必要で、かなりじっと座っているのに、労力がいる。
第1セットを6-1でジョコビッチが取り、すぐに終わりそうな試合も、第2セットをアルカラスが取り返してからは、接戦にもつれ込む。1ゲームで30分近くかかったゲームもあり、試合の盛り上がりと体力の消耗が激しく進んでいく。
The Hillの観客も、CARLOS!!!NOVAK!!!と名前連呼の拍手付きで盛り上がっていく。途中トイレで席を離れたが、入場制限で入れない人の列が、丘の入り口にできており、自分の席に戻るのも一苦労だった。
結局試合はフルセット4時間22分の激闘の末、ALCARAZの勝利。新王者の誕生、世代交代だ。この歴史的瞬間を様々な国のテニスファンと共有できたことは大きな喜びであった。
Wimbledon Parkの夕陽
体力を使い果たして、充実した一日を終えたのち、流れる人並みから離れて、遠回りではあるが、Wimbledon Parkを通り抜ける帰路を選ぶ。陽が傾き、夕焼けが始まっていた。今回の Wimbledon遠征、最高の終りを迎えることができて幸せだった。
最後に長い最終日をまとめた動画をご覧ください
来年(2024)行かれる方は、Public Ballot を!
これで連続投稿を終了しますが、一番苦労したのは何といってもチケットの入手です。チケットは、僕の知る限り以下の種類があります。
1)前年の秋にある抽選に当選する
2)Debenture ticket という、AELTC投資(債権?)者向けの年間チケットを買い取ったもの(例えば、旅行業者が取り扱っているチケットはこの種類だと聞いた。 これは違法ではないが、通常かなり高額である)
3)長時間の QUEUEINGで手に入れる数少ない当日券
4)当日に、会場内で再度並んで手に入れる Resale チケット
お金にかなり余裕のある方以外は、当日券をもとめて並ぶしかないし、それはそれで一つの素晴らしい Wimbledon大会であるが、前年の秋に、一般に終戦で売り出されるチケットもあるので、ダメ元で挑戦すると良いのでは。AELTCのホームページから、my Wimbledon とうアプリをダウンロードしておけば、詳しいお知らせが手に入るみたいです。
6回に渡る連続投稿お付き合いいただきありがとうございました。
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