レコメンドアーティスト vol.1「King Gnu」
さて今回から始めましたレコメンドアーティストを紹介するコーナー。
vol.1のレコメンドアーティストは、Jpopシーンでもわかりやすく異彩を放っているロックバンド「King Gnu」です!
今更聞けない彼らの魅力に迫って行きたいと思います!
今回King Gnuを選んだ理由が、僕のルーツの一つだからです。少し自分の話になってしまいますが、僕は中学一年生の時にKing Gnuの前身バンドSrv.vinciをYouTubeで見たことがきっかけで音楽が好きになり、現在のトラックメイカーになりました。
そのため、今回レコメンドアーティストのvol.1でKing Gnuを選ばせていただきました。
1.メンバー紹介
・リーダーでありKing Gnuのブレーン「常田大希」
「来歴」wikipedia引用
・長野県伊那市出身
・東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻に進学後、一年足らずで中退
・小澤征爾が主催の小澤国際室内楽アカデミーにチェロ奏者として在籍
・「Sri.vinci」名義で独自の音楽活動を開始。
・2017年「King Gnu」に改名。
・同年「millennium parade」をスタート。
圧倒的カリスマ性を兼ね備え、様々なメディアでは「鬼才」と呼ばれる常田大希。
彼は、東大よりも入るのが難しいと言われる日本最高峰の芸術系大学「東京藝術大学」に入学できるアカデミックな部分と、一年足らずで中退して、その後東京というカオティックな部分を持った街で洗練された、良い意味で荒削りのストリートな部分を兼ね備えています。
・多彩なスタイルでバンドを支える大黒柱「勢喜遊」
「来歴」wikipedia引用
・徳島県阿南市出身
・幼少期から電子ドラムとダンスを始める
・高校時代は吹奏楽部でパーカッションを担当
・高校卒業後上京し、Srv.vinciで活動していた常田大希と出会う。
・2019年King Gnuとしてメジャーデビュー
ストリートで洗練してきた、バンドのリズムを担う「ファッショニスタ」勢喜遊
彼は、リーダーの常田と真反対の世界から出てきています。高校卒業と同時に徳島から上京し、ひたすらストリートやバーなどでセッションを繰り返していました。さらに、最近ではスタイリストさんに任せて唯一無二のファッション性もみにまとい、ストリートで培ったドラマーとしての振る舞いやスキルとファッションへの向き合い方はとんでもない努力の怪物だと思います。
・多様な音楽性を支えるグルーブソムリエ「新井和輝」
「来歴」wikipedia引用
・東京都福生市出身
・14歳でベースを始める
・高校入学後ベーシストの日野賢二に師事する
・東京経済大学在籍中、国立音大のビックバンドに所属
・2021年、フェンダー社からシグネチャーモデルのベースが発売
才能、環境、努力、ルーツ全て兼ね備えたベースモンスター新井和輝
彼は、サポート遍歴がまず凄いです。君島大空合奏形態、佐瀬悠輔、高井息吹と眠る星座、絢香のアルバム、New Jeansなど名だたるアーティストのサポートをしています。さらに、東京経済大学に在籍していながら国立音大のビックバンドに参加してバンドとして、最優秀賞を受賞しています。これらの経歴からもわかるように努力と行動力に環境と才能をいったものが全て兼ね備わっています。
・クールな部分と派手な部分を兼ね備えたバンドのフロントマン「井口理」
「経歴」wikipedia引用
・長野県伊那市出身
・東京藝術大学音楽学部声楽科卒業
・2015年Srv.vinci結成
・2017年King Gnu改名
・2019年「Sympa」でメジャーデビュー
メンバーで唯一Jpopをルーツに持つ、声楽科出身の最強ボーカリスト井口理
表向きは、ファンの間で伝説になったミュージックステーションでの奇行や、派手な演出をしている所があります。しかし、常田大希はKing Gnuの本質は「Jpopをやる」です。その本質を体現するルーツがJpopの超絶技巧シンガーは彼しかいません。さらにバンドとして考えると、井口理の奇行は悪い面として世間に認知されているようですが、Jpopシーンにおいては甲本ヒロトさんを彷彿させる演出をするフロントマンとしてはこれ以上ないほどの名誉だと思います。
2.メンバーのルーツ
彼らの音楽ルーツを簡単にまとめたプレイリストを作りました。
ぜひ聞いてみて、彼らと同じような体験をしましょう!
〈常田大希〉
彼はクラシック、ジャズ、ヒップホップ、ブラックミュージック、エレクトロ、ロック…等、Jpop以外の音楽がルーツにあります。
JpopはKing Gnuをやる上で研究のために聞いていたと言うほどで、人生のほとんどを音楽に注いでいると言っても過言ではないです。
特に彼が選ぶルーツとなる三曲は、(Love music引用)
・Arctic Monkeys「Brianstorm」
・Kendrick Lamar「HUMBLE.」
・荒井由実「翳りゆく部屋」
になります。ぜひ聞いてみてください。
〈勢喜遊〉
彼のルーツは幼少期からやっていたダンスとパーカッションがあり、ファンクやブラックミュージック、ロックを聞いて育ちました。
彼の両親もミュージシャンをやっていて、地元でも有名な音楽一家だったそうです。
特に彼が選ぶルーツとなる三曲は、(Love music引用)
・RIZE「Live or Die」
・The Mars Volta「Wax Simulacra」
・Red Hot Chill Peppers「Hump de Bump」
になります。ぜひ聞いてみてください。
〈新井和輝〉
彼のルーツはブラックミュージック、ジャズ、ヒップホップがあります。
彼自身中学、高校一年生までは「ASIAN KUNG-FU GENERATION」や「RADWIMPS」など邦ロックを聞いていましたが、高校生の頃にジャズを見に行き、そこからジャズやディアンジェロなどのブラックミュージックに傾倒して行きます。
特に彼が選ぶルーツとなる三曲は、(Love music引用)
・D'Angelo「Brown Sugar」
・Robert Glasper「Cherish The Day(feat.Lalah Hathaway」
・ASIAN KUNG-FU GENERATION「遥か彼方」
になります。ぜひ聞いてみてください。
〈井口理〉
彼のルーツは他のメンバーとは少し違っていて、大衆性のある音楽体験をしています。聞いてきたアーティストは、七尾旅人や井上陽水、ポルノグラフィティやブルーハーツなどJpop全般を聞いてきました。
この彼のルーツの部分がKing Gnuが爆発的に売れた要因になったと思います。
特に彼が選ぶルーツとなる三曲は、(Love music引用)
・The Beatles「I Want To Hold Your Hand」
・THE BLUE HEARTS「人にやさしく」
・川村結花「夜空ノムコウ」
になります。ぜひ聞いてみてください。
3.楽曲紹介&初心者向けアルバム
最近King Gnuにハマったけど、なんのアルバムから手をつけたら良いかわからない!っていう人に向けておすすめのアルバムを紹介して行きたいと思います!
・「CEREMONY」 2020年リリース
こちらのアルバムは「白日」「飛行艇」というKing Gnuを語る上で欠かせない、彼らを第一線に押し上げた曲が収録されたアルバムになっています。
そのため、新規のKing Gnuファンの皆様にも聞きやすい内容だと思います。
King Gnuのアルバムは二枚目の「Sympa」からコンセプトアルバムというストーリー仕立てのアルバムになっていて、この「CEREMONY」ではタイトルの通り一つのステージを彷彿とさせる仕様になっています。
・おすすめ楽曲紹介
「ロウラブ」
この曲は2017年Srv.vinciとしてインディーからリリースしたアルバム「Tokyo rendez-vous」に収録されている楽曲です。
現King Gnuメンバーとして最初に発表した楽曲で、こちらのMVでは常田大希の祖母の家で撮影されたものになっていて、ファンの間では伝説の楽曲と言われています。
「Prayer X」
こちらの楽曲は、アニメ「BANANA FISH」のタイアップ曲にもなっているKing Gnuのメジャーデビュー楽曲になっています。
かなりMVはさまざまな考察ができるようになっています。メンバーの話によると、この曲のレコーディング時に、メンバーがあまりピンとこない仕上がりになってしまったそうで、どんなアレンジを施そうか悩んでいたときに、常田大希がこの曲の特徴でもあるストリングスのトリルアレンジをしたことで、メンバー全員が衝撃を受けたという逸話があります。
「硝子窓」
こちらは、個人的にとても大好きな楽曲です。イントロの下降系のコード進行のストリングスアレンジが素晴らしくて、そこに感動しているとめちゃくちゃ重いベースの音が鳴り始め、えぐいグルーブを聴くことができます。(語彙力が笑)
ついでにこちらの楽曲は映画「ミステリという勿れ」のエンディングになっていて、ドラマの時には「カメレオン」という楽曲がタイアップされていて、その曲もいいので紹介しておきます。
4.最後に
現在のJpopシーンにおいて、モンスターバンドとなったKing Gnuですが、近年の活動でアジアツアーや金曲奨への参加など、世界へと進出する動きが目立っています。
その世界に対してこれから「King Gnu」としてどういったアプローチをしていくのかは音楽に関わる人もファンやリスナーも必ず動向をチェックしていきましょう!
Outro
今回のレコメンドアーティストは「King Gnu」でしたが、いかがでしたでしょうか?
今後も、さまざまなアーティストの「今更聞けない!」をテーマに紹介して行きたいと思いますので、記事にいいねとアカウントのフォローをして次回までお待ちください!
よろしくお願いします!
トラックメイカー/音楽プロデューサー:Noir