財務省の天敵、永眠す。

光希重名士の姓名判断的ココロ(67)


経済アナリストの森永卓郎氏が永眠。本日(1/29)、朝の情報番組に飛び込んできました。僅か3日前の生放送(「そこまで言って委員会」という、読売テレビの番組)で、リモートとは言え出演していました。その時は以前より多少肉付きも戻っていた感じがあったので、ひょっとして癌は寛解しているのか?と思っていたくらいでしたから、正に衝撃。癌を公表してからの仕事量は鬼気迫るものがありました。亡くなる直前まで発信し仕事をしていたようで、本当に天晴れです。『もう怖いものはない』と、生ききりました。

森永卓郎

【遺伝】17、【対人】26、【本能】22、【本質】13、【天命】39

13、17、22、39画という四種の「頭の良い画数」を持っているのは流石です。特に22画は数学に強い2系列、そして閃き系の7系列・9系列も持っています。とどめは【本質】の13画でしょう。言語処理能力に優れ、文章を書く、或いは喋る能力がずば抜けています。多くの書籍を著し、テレビやラジオで分かりやすく解説出来るのも宜なるかな、ですね。特筆すべきは【対人】の26画。6系列は全て人への奉仕精神に優れていますが、中でも26画は「英雄・快傑運」として、広く大衆のために立ち上がる様な、大物の気概を持ち得ます。財務省を敵に回し、経済の本質を国民に広めることに文字通り命をかけていた氏の名前にふさわしい。ブレない経済アナリストでした。

個人的には、日本の経済を「30年間停滞させた元凶である財務省」を解体するのは、高橋洋一氏と森永卓郎氏の二人しかいないと思っているので、日本にとって《必要不可欠な人物》の片方を失った喪失感が半端ないです。財務省は万歳でもしているんじゃないか? 自分たちを批判する森永氏や高橋氏を蛇蝎の如く嫌っており、『三度殺しても飽き足らん』と言っていたとか。

そもそも、国家公務員試験の甲種でしたか、最も難しい試験を通り、中でも優秀だった人物を選び、旧大蔵省時代から他の省庁に先んじてかっさらっていくのが財務省と聞きます。しかし問題は、合格者の殆どが東大の文科一類専攻ということ。最近の事情は知りませんが、現在60代の私の学生時代はそうでした。つまり法学部出身なのです。それが旧大蔵省だったり現財務省だったり、数学を駆使して経済を扱う官僚になるっておかしくないですか?

こと経済に関しては素人同然なのに国の金庫番になるって…そして官僚なので強力な年功序列体制、仮に経済に明るい新人(例えば経済学部の院卒とか)が入省しても、ド素人の先輩たちの間違いを正すことなど出来るわけもない。かくして経済の素人(官僚)が経済のド素人(大臣)を動かしていくことになる。そうやって日本は30年間成長もせず、給料も上がらず、高齢化社会での医療費・介護費などの増加で増税、増税、また増税の繰り返し。

彼らは経済の素人なので、国の経済と自分の家庭のやりくりとを同様に考えている、と高橋氏が著書で述べています。だから借金はなくさなければいけない、そのためには取れるところから税を取れば良い、としか考えていません。新たに増税に成功した人が評価されるのが財務省とか。家計が基準だから、入るお金と出るお金をイコールにしておかなければダメだと考えるのです。借金は絶対ダメ、と。つまりそれが「プライマリーバランス」ですが、国債(=借金)で投資をして経済を発展させ、その結果として税収を増やすという考えがないのです。自分が得た収入の中からしかお金は使えない、借金で投資などするべきではない。そう考えるのが堅実的な国民の考え方。

でも日本のように「自国で貨幣を発行できる国」ならそれは可能です。それが出来た欧米はこの30年間で軒並み成長出来たし、出来なかった日本は停滞したままだったのです。そんなド素人軍団の財務省を根本的に改革するためには高橋・森永両氏の役割は非常に大きかったのに…残念至極です。合掌。

いいなと思ったら応援しよう!