メッタメタにされた話
ここのところ、マスクにお世話になり続けているせいか、感染症というものにめっきりかからなくなった。
子どもが入園したときにはすでに、マスクをしましょうという流れだったので、インフルエンザも胃腸系の病気も無縁だった。
今年に入り、夏にかけてマスク外していきましょうの流れになった。
急に言われても、うちの子どもは対応できなかった。今年の夏は特に暑いからか、ランドセルを背負って、マスクをした顔は真っ赤で汗びっしょりになって子どもが帰ってくるようになった。『マスク外していいよ』と言っても子どもは外そうとしなかった。
夏休みに入り、外出してマスクを外す機会が増えたからか、2学期からはマスクを外すことができるようになった。
運動会の練習が始まり、ぐったりして帰ってきた頃だった。
金曜日帰ってくると『なんか喉が痛い』という。
あぁ、いつもの風邪かと思って、翌日喉の炎症をとる薬をもらった。
よくなるはずだった。
日曜日に熱が38℃台が出始めた。解熱剤を飲めばすぐにさがるのに、切れ始めると40℃台にまであがってしまう。
流行り病か…
お盆に義実家へ帰省した際、義弟家族と義実家がなったのにも関わらず、我が家は誰ひとりならなかった伝説を作ったというのに…
月曜日、かかりつけ医で流行り病2種を検査したが陰性。解熱剤と風邪薬をもらって帰ったのだがしっくりこない。受付で思わず『一体、何の病気なのでしょう?』と訊きたくなった。
熱は一向にさがる気配はない。咳もひどくなり『痛い』と泣く子どもをみて、不安になった。
夜も親子でここ3日眠れていない。
次の日も2種類検査。前回とは違うものだった。『ヒトメタニューモウイルス』陽性だった。
1~3歳頃になる呼吸器系の感染症らしいのだが、7歳にして初めてなったらしい。
吸入をしてもらって、帰った。午後に『息苦しい』と訴えたので、急いで病院へ。吸入器を借りて、1日3回吸入することになった。炎症をとるお薬も処方された。
吸入器と炎症をとるお薬のおかげで、子どもの体調は回復した。
1週間欠席し、明けてからも発熱しないか、咳がひどくならないかをみて、登校の送迎もした。経過観察のため病院へ行ったりもした。『熱が下がらなければ、入院』だったことを聞かされて驚いた。
私も寝不足がたたったのか、私もうつってしまった。
このヒトメタニューモウイルスが厄介だった。普段熱が低い私だが、今回発熱してしまった。鼻水も続いて辛い。2週間くらい症状が続いた。
流行っている病気のようだが、県の感染症のHPの項目には、ヒトメタニューモウイルスについての項目はない。
人をめっためたにする厄介なものを、軽視してもいいのだろうか。
このウイルス、1度だけでは免疫はつかず、4回ならないとダメらしい。
特効薬もなく、対処療法だから、本当に厄介。すっきり治らないのも、嫌なヤツ。