あねもね

田舎に生まれ育った梅好きな姉。田舎からTOKYOへ電車通学したけれど、やっぱり地元で働くことを選んだ姉。なかなか採用OKされなくて、非常勤で働き、結局結婚を選んでしまった姉。やっとのことで子どもを授かったけれど、その子が個性強め。そんな私。2023.3.9

あねもね

田舎に生まれ育った梅好きな姉。田舎からTOKYOへ電車通学したけれど、やっぱり地元で働くことを選んだ姉。なかなか採用OKされなくて、非常勤で働き、結局結婚を選んでしまった姉。やっとのことで子どもを授かったけれど、その子が個性強め。そんな私。2023.3.9

最近の記事

病。

毎朝、歩くのが習慣化された。 顔を刺す冷たさにも慣れてきた。 自分の興味のあることにも挑戦してみた。 『自分らしくないけれど、新しい世界へ行けそうな気がする!』と胸踊っていたとき。 私はコロナになったのだ。初めてのことだった。 いとこが年末年始に二度目のコロナになった話を聞いたばかりだった。 一体どこからもらってきたのか、検討もつかない。『私、何かしたっけ?』 喉がものすごく痛くなり、いつもの扁桃腺炎だろうと耳鼻科へ行った。 『声帯まで真っ赤です。風邪』と言われ、漢方

    • 8020問題。

      夫の口内が大変だ。 夫はたいてい歯医者さんが長続きしない。 なので、色んなの歯医者さんへ通っている。 口内は突貫工事のようなものなので、どこか痛いと別の病院へちょっと通っては、また違う病院へと行くのだ。 歯医者さんへ行こうとする夫の腰は重い。一向に連絡しない。やっと予約しても2・3回通って『保険外の詰め物を勧めてきた』とか『空の様子が怪しいから』などと言って、それっきり通院しなくなってしまう。 歯医者さんも『どうなりましたか?』の催促の電話でもすればいいのに、と思ってしま

      • 鳥。

        朝、歩いていると木々の枝をちょんちょんと歩くものがいる。 野鳥だ。 鳥はいいな。歩けるし、空も飛べるし… この時期になると思い出す。 私は中学三年生になっても、気持ちが受験モードに切り替えられず、周りの友だちが志望校を目指して切磋琢磨している姿をみては、『何やってるんだか』と冷めた嫌な子だった。 夏、三者面談があり、ノートはとってもきれいにとってあるんですが、点数がね…と担任が母に告げ、ハハハと母は愛想笑いをした。帰宅後、母のため息は忘れない。 同居していた大好きだった祖

        • 靴擦れ。

          今朝も歩いてきた。ランニングシューズを履いて、音楽を聴きながら、山を眺めながら。 音楽を聴いていると身体が動きやすくなるのか、ひとりで歩いていてもぐんぐん歩ける。曲の中のひとりになった気分で、胸を張り、地面を蹴りあげる足を意識したりなんかして。 調子にのったからか、いつもより長い距離を歩いたからか右足の踵が痛い。でももう少し歩いていたい。 自宅に戻り、消毒をして踵に絆創膏を貼る。 『歩いている』ことを再認識した。

          雪の日。

          新学期が始まり、子どもの通学班の集合場所で見送ってから近くのサイクリングロードを歩きはじめた。 少しでも社会復帰するためだ。 少しずつ歩く距離を延ばしている。 1日8000歩を目指しているが、なかなか到達できない。 雪が降った日、いつものように歩こうとした。途中、高齢のおばあさんがゴミ出しに行こうとしていたので、『私が行きますよ。自宅に帰る途中なので…』と代わりにゴミを出した。なんだか嬉しくて気持ちが高揚した。スノーブーツを履いて準備万端のはずだった…子どもには『歩幅を小

          ミツバチ。

          子どもを見送ってから、玄関の掃除をする。土間に箒をかける。毎日掃除していても、土埃はいつもある。箒を持つ指先が冷える。 だいぶ季節らしい気候になったなと感じる。 郵便受けの近くにパンジーやビオラを植えたプランターが置いてある。毎日のように水をあげていたが、寒さも相まって2・3日に1回あげればいい方だ。 朝晩と冷え込むが、まだまだ日中は暖かい。花の蜜を求めてなのかミツバチがとんでくる。 日中にみかけたミツバチが、翌朝にアスファルトの上に横たわってるのを目にした。 以前からそ

          働くということ。

          この前、学習参観があった。 活動が終わるとご近所のママに『いっしょに帰りませんか?』と声をかけられた。 『いいですよ』と答えた。 外は秋の冷たい雨が降っていた。 以前話したときに学習面が心配と言っていたが『テストをみてみると大丈夫そう』とのこと。 うちの子は句読点の使い方も怪しい。 ママは自分のことを話し始めた。人となりは耳にしていたので、ふんふんと頷いていた。 『以前はどんなお仕事を?』と今度は私が話す番になってしまった。 『前は通級指導教室という所で働いていて…』と

          働くということ。

          あの人のこと。

          いまだに初恋の人の夢をみる。 『初恋の人 夢占い』で検索すると、『過去への思い入れ』『人恋しさ』という暗示だそう。 私は過去に縛られているのだろうか。 同い年ではじめて付き合った人。 勉強ができて、運動もそこそこで、絵がとても上手でやさしいかっこいい人。 彼は私にとってスーパーマンだった。 私にはもったいない人だった。 私が憧れて恋い焦がれた人。 嫌われたくなくて、背伸びしたことがあった。 一歩踏み出せなくて、困らせたこともあった。 進学すると『他に好きな人ができたから』

          あの人のこと。

          勝手な思い込み。

          先日、小学校の運動会があった。ヒトメタニューモウイルスになってから、運動会に出られるのかひやひやしたけれど、なんとか参加することができた。 開会式のラジオ体操もなんだかぎこちないし、団の応援も拍手のみ。遊戯と玉入れがいっしょになったプログラムも、隣の子のダンスを真似しながらもよく踊っていた。ただ終始、暗い顔で過ごしていたのが印象的だった。 その日は朝から『走りたくない』と嘆いていた。 『ぼくが1番!』『絶対に勝つ!』と競うような子になるのは避けたかったので『順位は関係ない

          勝手な思い込み。

          メッタメタにされた話

          ここのところ、マスクにお世話になり続けているせいか、感染症というものにめっきりかからなくなった。 子どもが入園したときにはすでに、マスクをしましょうという流れだったので、インフルエンザも胃腸系の病気も無縁だった。 今年に入り、夏にかけてマスク外していきましょうの流れになった。 急に言われても、うちの子どもは対応できなかった。今年の夏は特に暑いからか、ランドセルを背負って、マスクをした顔は真っ赤で汗びっしょりになって子どもが帰ってくるようになった。『マスク外していいよ』と言っ

          メッタメタにされた話

          髭はないけれど、髭だし、髭あるけど、髭ではない。

          めっきり本も読まなくなり、音楽も自分が好きなアーチストの過去の作品ばかり聴いていた。 小説に出てくる主人公になったかのような胸の高ぶりや、心を揺さぶられることはなくなり、新鮮な気持ちで高揚することもなくなった。 4年前の外出自粛で、インドア派の私ですら気が滅入ってしまった。 好きな音楽を聴いてもそわそわ落ち着かない。 たまたまテレビを付けたら音楽番組がやっていて、そこに出ていた男性4人グループの2組を見た。以前から人気のあるアーティストだったが、あまり冒険したくない私は関心

          髭はないけれど、髭だし、髭あるけど、髭ではない。

          もやもやをふわふわに。

          朝から気持ちが晴れない。もやもやする。 私とあなたの考え方の違いを、それなく受け流す行為が、苦痛でたまらない。 はっきり『違いますよ』と伝えられたらいいのに。 そういう日はお菓子を作る。レシピは乳製品が入っていないもの。材料も特別なものでなくて、家にあるものを選ぶ。 お菓子作りは楽しい。分量通りキチンと作れば、その分、美味しいものが仕上がる。 私を産むまで調理のおばちゃんだった母は、『キッチンを汚すから』という理由で私に台所をあまり使わせてくれなかった。 母と初めていっし

          もやもやをふわふわに。

          ちょっぴり、春なのに…

          今年イチ驚いたこと 家族LINEの中で父から『話は変わりますがマサ君(仮名)が再婚します△月□日の顔合わせに呼ばれてます』とあった。 文章に句読点がないのにも驚いたが、内容にびっくり! 確か私の子どもが生まれた年に、マサくんが彼女と結婚したはず。マサくんがパートナーの職場に近い県外に住んだ。マサくんが職場へ遠距離通勤していると聞いていた、マサくんがだ。 いつの間に別れてしまって、もうすぐ新しい相手と結婚するとは…ちょっと処理が追い付かない。 親戚たちからみれば、マサくん

          ちょっぴり、春なのに…

          はじめました。

          これといって何の特技もありません。 人と接すること…どちらかといえば、苦手な方です。 お酒も嗜めず、目を覚ませば白湯を飲んでいる『あねもね』と申します。 ******************** あねもねのこと。 昭和の終わり、山に囲まれた田舎に生まれました。 夕方、祖母におぶわれて近所へお散歩に行くのが好きでした。 実家近くの牛舎もお気に入りでした。 自転車に乗れるようになると、ひとり黄色の自転車を走らせて牛ばかりみていました。牛の潤んだ優しい目が好きです。 よく転ん

          はじめました。