合格者数の『水増し』に騙されないために
そんなことが実際に行われているのか?
申し訳ないですが、それは分かりません。
ただ、
ある学校で公表されている合格者数が
各塾の公表している合格者数の総和よりも少なかった
という奇妙な事例は発生しており、意図的かどうかはさておき、
『水増し』と思われてしまうようなことが行われているのかもしれないとは思ってしまします。
そもそも学習塾による合格者数の開示は
”この塾に入ればこんな学校に合格できるようになるんだ”
というような気持ちを醸成するための広告だと思いますが、
広告である以上は景表法という法的なルールのもとで運用されていることになります。
誇大広告・有利誤認表示・優良誤認表示など色々な観点で禁止事項が決められていますが、ざっくり言うと
(根拠もなく)話を盛っちゃだめ
というルールで
性善説に立てば、各塾から公表されている合格者数はこのルールに沿っており、法的に認められるような根拠を持った数値ということになります。
大手塾で公表されている合格実績のページを見てみると、
のように、合格実績と合わせてその根拠となるような記載があります。
ただ、入塾を検討している方にとって上記記載はツッコミどころ満載なんじゃないかと思います。
”継続的って何ヶ月・・・?”
”受験期っていつ・・・?”
”合格実績カウントルールって・・・?” など。
じゃあどうしたらいいんだという話で、
これはもう、正面きって各塾に聞いてみるというやり方しかないんじゃないかと思います。どんな返答をいただけるかは分かりませんが、もしかしたら公表している合格者数がどんな集計の結果であるかを教えてくれるかもしれません。
もう一つ別の切り口があるとしたら
公益社団法人全国学習塾協会が策定している『合格実績自主基準』です
2024年7月に改正をしており、
合格実績に含むことのできる生徒の条件として、
としています。
「在籍」・「受講」などの言葉の定義も明確に定められており、より透明性の高い合格実績と言えると思います。
また、「自主基準」とあるように、
当協会はこちらの基準をチェックするためのシートを公開しており
全ての項目をクリアした学習塾は”合格実績自己適合宣言マーク”を使用することができる、としています。
実際に、
こちらの塾は基準をクリアし、合格実績自己適合宣言マークを取得しています。
私の調べた範囲だと、まだこちらのマークを掲げている塾は多くないですが、入塾を検討するにあたってこのマークは一つの検討条件になるかもしれません。
少し話が逸れてしまいましたが、
この基準が全学習塾に浸透してき、より透明性の高い情報を私たちが見ることができるようになればいいなと思う次第であります。
P.S.
ただ、そもそも『合格者数』は入塾の意思決定をする際の重要な指標と言えるでしょうか。
塾A:超難関⚫️⚫️高校 合格者数100人(生徒数10,000人)
塾B:超難関⚫️⚫️高校 合格者数10人(生徒数10人)
があったときに、合格者数が多いからAの方が優れているとは単純に言うことは難しいと思います。
それと同時に、Bは合格率100%だから優れている塾だと言い切ることもできないと思います。
個人的には、
その塾から、数年に渡って、超難関⚫️⚫️高校の合格者が1名以上出ていること
あとはその塾の指導方針やカリキュラム設計
これが塾を決める上での一番の決め手になるのではと感じています。
皆さんのご意見などもぜひお聞かせくださいmm
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