乳がんが見つかった話
猛暑が続く夏のある日。
ことの発端は、会社で受診が決められている健康診断。
その日のうちに、要精密検査と診断され紹介状を渡された。
え、検査結果って2,3週間後に郵送されてくるものじゃないの?
その日のうちに紹介状渡されるなんてパターン聞いたことないよ??
紹介状を手に慌てて大学病院に電話をかけたが、取れたのは半月後の予約。
半月ただ待てと?いやいや、耐えられない。
他に見てもらえそうなところはないかと検索し、近所にあった乳腺専門のクリニックを見つけ予約。翌日に訪問。
超音波・マンモグラフィと検査し「乳がんの可能性があります」ということで、その場で組織生検。
「局所麻酔するから大丈夫ですよ~」と言われたが、全然大丈夫じゃない。採取されたところはなかなかの鈍痛。
検査結果が出るまで一週間ちょっとと言われる。
「現時点でどの程度の確率だと思っておけばいいですか?」と聞いてみた。
「かなり高いと思っておいてください。」
聞いておいてなんだが、医師の言う「かなり高い確率」ってどんなものなんだ?
下手に「おそらく大丈夫ですよ!確率は低いです!」なんて言って、実際がんだったら「言ってたことと違うじゃないですか!」と言われかねないから、保守的に高めの確率を言うのかな?と考えてみたり。
そこから約1週間「がんかもしれない」という不安と戦うことになる。
約一週間後、検査結果が伝えられた。
「やはり乳がんでした。」
あの時の医師の言葉は、保守的でもなんでもなかった。
ここから、これまでの人生で考えたこともないことばかりに頭を悩ませ、短期間で決断を迫られる日々が始まった。
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