人生負けても終わりじゃないから、５８才から堂々と生きて行く

いきなりですが、今回から思い切って方向性を変えて行こうと思います。これまでは負け組人生から再起する自分を励ますつもりで書いていましたが、ここからステージを変えていかなきゃと思うので。

大きな失敗もしたし、イジメやら何やら、死にたいくらい苦しい日々もあったけど、軽くみられる人間にはなりたくない

というのも、実は年末にバイト先でショックなことがあったんです。
いつも気さくに声をかけてくれる社長の奥さんが、
「ずっと言いたかったんだけど……」
とニコニコしながら話しかけてきました。
「ごめんね、気を悪くしたら申し訳ないんだけど、どうしても言わずにいられなくて」

緊張して身構えると、奥さんは手のひらを顔の前でパタパタさせながら、
「あなた、芸能人に似てるって言われない？」

そういえば最近、伊藤沙莉に似てると思ったりするけどさすがに調子に乗りすぎな気もするので、「いやあ、特には……」とあいまいに首をひねると、
「ほら、いるじゃない」
ワクワクするようにこちらを見つめながら、
「あなた、ハリセンボンの春菜に似てるわよ」

何をどうリアクションすれば良いのか分からないまま、奥さんは更に力強く
「ほんとに、最初からずっと思ってたのよねっ」
それって……角野卓造やシュレックにも似てるってことですか？

「あの子って日本的っていうか、おふくろさんなイメージがあるじゃない。あなたもそういう雰囲気があるし、ほんと、悪い意味じゃないから」
いや、ぜんぜんフォローになってませんけど。

女芸人は男にもてない

だから私も「男にモテないタイプの女だ」と言われてるのかなと。

まあ、近藤春菜さんは世間的に見れば決して不細工ではありません。しかし、芸能界という「美男美女はがりのお金をたくさんもらえる世界」においては、「男に相手にされない女」の代名詞のような存在なわけで。いや、それを売りにしているというかブスであることをネタにして笑いを取ってますよね。だから余計に世間の女性よりも下に思われるのが女芸人。

そんな人にたとえられた時点で、なんとも情けないというか。そもそもおふくろさんっぽいって本人に言う必要がある？

ホントにモテなかった２０代

実際、私の２０代は笑えるほど悲惨で、女としては完全に終わっていました。
勉強は頑張ればある程度はなんとかなるけど、容姿だけは変えられず。
痩せるくらいしかできないのでダイエットもしましたが、痩せてようやく「１０人並み」のレベル。とてもじゃないけど、可愛いにはほど遠く。

しかも、自分がいいなあと思う笑顔の優しいクマさんのような男性には告白しても相手にされませんでした。

彼女がいると教えられ、だってことは、言われた先には清楚でスレンダーな美人が……電撃パンチを喰らってよろめき、彼は外見ではなく中身を見る人だと思っていたのに……
「ブルータス、お前もかっ」
さすがにこの時は布団を被って泣きました。

好きな相手が目の前で他の女と手を繋いでいるのを目撃する衝撃ってとんでもないんですよ、苦しくて息ができない。

その結果、２９才まで彼氏ができないまま、それがマジで笑えないんです。

２８才になってからは結婚相談所に入って婚活もやったんですけど、もちろん担当者には
「もっと冷静に自分を見つめた方がいいですよ」
と言われました。それでも、本当に好きじゃないと輝かないし、色気も何も出てこないから。

「いいなあ」と思う人は競争率が高くて会うまでには至らず、ようやく会えたらお茶を飲んで即解散。

自分の女としての価値の低さに深～く傷ついた２０代は過食と拒食で荒れ狂い。幸いアルコールは飲めないので肝臓は壊さなくてセーフ。

世間の評価は冷酷、女は見た目が全てで、デキる男ほど才色兼備にこだわるものかと。どんなに努力しても傷つくだけで、恵まれた人間が多すぎるじゃんっ

そんな古傷をえぐられたような気がした今回の発言。

完璧を求め過ぎで自分を許せず引きこもっていた過去があるなど感じさせないように生きているので、つい口に出してしまったのでしょうけれど、どうにも許し難い。

めちゃくちゃ失礼だなぁ～と思ったので、そのまま年末でスパッと辞めました。
フッ😏

ということで、これからの人生は、相手に気を使わせるくらいの人間にならなきゃと思っています。
好き勝手言われたんじゃ傷つくばかりなので、これからはドンと来い。高齢者も増えすぎてボンヤリとなんかしていられない。
春菜さんに似てるんじゃなくて、昭和のおふくろさんを理想にドッシリと生きていきます🥰

※タイトル画像はライブラリからお借りしました。ステキなイラストありがとうございます。