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「結婚までに、やっておくべきお金のこと」4選

そもそも結婚後でも十分役に立つ本

家庭生活におけるお金運営に関する勉強本その2として、本書を読んだ。書籍のタイトルは「結婚までに」とあるが、特にタイミングは関係ない内容。

アマゾンのレビューはそこそこで、浅く広い知識を得られるとある。また、少し出版が古く、法改正を反映していない箇所もあるようだ。それを踏まえて、今でも使える点を書き出してみたい。

貯金の基本姿勢

貯金は「お金が余ったら」とか「余裕があるとき」にだけするものではなく、今から退職までずっとするもの、とある。まあ当たり前ではあるが、たまに忘れがちかもしれない。やはり天引きが基本だろうな。

貯金の目安は、手取り収入の 10 ~ 20%とある。 23 歳から 65 歳まで、平均して収入の 15%を貯金できれば、結婚して子を育て、家を買い、自分の退職に備えることができるそうだ。余分に見て2割くらいが妥当だろう。人生、予想し得ない不幸が突然来ることがあるが、そういうダメージを減らすのにお金は役に立つ。逆に、幸福になるためにお金を使う感覚を持ち続けていると、そういった不幸に陥りやすくなるだろう。

いざという時の緊急資金も準備しておく必要がある。これは結婚前後に関係なく、「3か月」が目安とある。普段から生活費が抑えられていれば、この額も少なめにすることだ出来るだろう。

投資はいつから始めるか

それは、年収の半分 の貯金ができたら。 緊急費が生活費の1〜3か月分、近い将来のための貯金が3か月分以上とあるので、そもそも6ヶ月分は持っておく前提となっている。投資の対象は、遠い将来(5〜 10 年以上先)のためのもの。すぐに引き出す前提ではないことに留意したい。

タイミングはいいとして、中身はどうするか。詳細は以下の投資関係の記事に譲るが、個別株ではなく、国際分散が効いたインデックス投資がオススメだろう。

保険について

共働きで、まだ子どもがいないうちは、医療保険だけで十分とある。子どもが生まれたら、夫婦それぞれ子どもの学費分相当(子どもひとりにつき1000万円くらい)の死亡保険が勧められている。

本書は保険についてそう沢山のページを割いていない。あくまで参考の一つとして考えるくらいにしておいて、別の本を色々と勉強した方が良さそうだ。

教育費用について

大学の費用としては、 子どもが生まれてから、毎月1万~2万円を 18 歳まで積み立てれば、子どもを無理なく大学に進ませることができる、とある。これは内訳に関する情報にやや乏しい。塾、受験など様々な変動ファクターが出てくるので、別の本も参考にしたい。

本書では、「遅め婚」を結婚時のカップルの年齢の合計が75歳としている。そのような夫婦は、収入が高めの分、子どもにお金をかけすぎる傾向があり、自分たちの老後資金や住宅費を忘れがちなので気をつけるべき、とのことだ。

子どもの教育費は、現役時代に貯めておく 。親が現役のうちに子が大学を卒業するなら、教育費は子どもひとりにつき250万~500万円貯める。これは生まれてから毎月積み立てていけばよい。積み立てていなかった人は、いまからその分を考慮して取り組めば良いだけの話だ。

結婚カウンセリング:夫婦で会話をするきっかけづくりに

お金の考え方を含め、夫婦でその都度さまざまな議題が持ち上がることがあるが、客観的な第三者の助言が役に立つことがある。結婚カウンセリングサービスと呼ばれる、そのような助言を行う人々がいるので、たまに使ってみることが薦められている。これは相手の商売っ気もよく理解した上で、じょうずに使えるようになっておくべきだろう。




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