見出し画像

会社と互いに視点を交換することで「働く女性のキャリア」は前進する

私は既婚男性ですが、だからこそ女性の立場については意識的に勉強し、協力し合えるようになりたいと考えています。本書もその流れで読んだ1冊。

会社組織と働く女性は、中々わかりあえないというニュースを耳にすることは少なくありません。本書ではお互いの立場にたって考えをなぞる体験ができます。そうすると、歩み寄り方のパターンを学べるので、実際に読者がどちらの場合であっても、学習したことを活かせることができるのです。このミスコミュニケーションの解消こそが、働く女性間での格差を減らせると著者は主張しています。

私の周囲でも、
・ただ自分の権利主張をしすぎるあまり、周囲とこじれているケース
・上司が女性部下のキャリア志向を理解せずに、ただマミートラックに載せてしまうケース
などがあります。もちろん私は当事者ではないので、伺い知れない事情は多々あるでしょう。むしろそこを知りたいというのも本書を手に取った理由の一つです。

本書を読んで得た気づきについて、大小織り交ぜて書いていきたいと思います。

働きたい女性が殆どなのに、不本意に育児でやめざるを得ない人が多い

・専業主婦へのアンケート結果では、実は働きたいという人が9割
・育児で一度離職した後に復職できた場合でも、年収300万以上は1割弱

特に後者の年収割合は、衝撃的な統計ではないでしょうか。こういうのは、知らないと非常に損をする情報です。まさに、知は力なりですね。

背景にあるのは職場と女性の間のミスコミュニケーション

・女性は会社目線、会社は女性目線で考えてみる
・表面的な発言や態度だけでなく、その裏にある背景に思いをはせる
・思い込み、決めつけはNG(「どうせ女性だから…」、「どうせ会社は…」)
会社としても、女性が働きやすい組織として認知されたいというニーズがある。それをすくって、お互いが受け入れられる着地点を理性的に探り合う態度が大事

誤解されてマミートラックに載せられないように

・育休明け直後はゆっくり働きたかっただけなのに、成長機会をずっと必要としてない社員と思われてしまった
・きちんと自分の長期的なキャリアを考えるだけでなく、それを周囲に伝えて相互理解をはかることで、誤解を解くことができる

私の周囲では、かなり早期にフルタイムに戻った人も少なくないです。本書のこういった記載を読むことで、その背景や抱えている課題がだんだんとわかってきました。相手の立場にたって、相手の役に立てるように行動したいと改めて思わせてくれる本です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?