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仕事を頑張れる「瞬間」の話。

みなさん、働くのは好きですか?

僕は学生の頃、
「できれば働きたくない!」と強く願い、遊んで暮らしたいとも思いながらも
決して油田持ちのお金持ちの生まれではなかったこともあり、やむなく働いて生きることを選び、今に至ります。

今でも、もし出来るのなら働きたくないと思う時もあるのですが、
逆に「もっと仕事したい!!」と思う時もあります。

それは、たぶん

コレもっと欲しい!と思える「瞬間」
仕事の中に含まれているからです。

僕の職業は、現在は自営業。つまりフリーランスで、
分類としてはグラフィックデザイナーという職種になります。

なんだか楽しそうな仕事、と思われる方も多いかもしれません。
華やかそうなイメージがあるかもしれませんが、
実際には、地味な作業が9割くらいではないでしょうか。

いわば、パソコンの前と、印刷機の前を行ったり来たりするデスクワーカーと思っていて、マウスをカチカチする手や、キーボードを叩く指が腱鞘炎になりそうになったり、
肩こりで頭痛になったり、
人によっては画面の見過ぎと寝不足で、目の下にクマが現れたり・・・

いろいろと、偏った仕事だと思います。
それでも一部はやっぱり、職人的な世界でもあります。

労働環境もわりと過酷だったりするのですが
そんな仕事の中で、僕はとても好きな瞬間があります。

それは出来上がったデザインを、人に見せた時。
「ワッ」と温度が上がる反応を貰った「瞬間」に、
それまでの99%の苦労が吹き飛んで、
「やっててよかった!!!!」という想いで満たされます。

そこで反応が普通だったり、イマイチだったら、
それまでの苦労も報われず、
何のために頑張ってきたんだっけ・・?とか
頑張りが足りなかったんじゃないの・・?と大反省会へと移行するでしょう。

なんとかして、ワッと驚いてくれるようなものを見せたい!と、あがいて、あがいて、それでもダメなら、再度プレゼンする機会を頂けないかとお願いするかもしれません。

ほどほどのものを作っても驚いては貰えないので、
なかなか大変です。でも、自分の心の報酬が「ワッと驚く」瞬間なのだから仕方ない。

その「瞬間」のためなら、自分は頑張れる。

これは職業を決める時に、もっとも大切にした部分でもあります。

「自分は何のためなら頑張れるのか?」
学生時代、進路相談の面談で聞かれた時に、
その時は「人を笑顔にするためなら頑張れる」と答えたのですが
もっともっと分解していくと、
実は笑顔にならなくてもいいと言うことに、気が付きました。

小さい頃は、親や周りの興味関心を引きたくて
わざと人が嫌がるようなこともして、「ヤメロ〜」なんて叱られたりもしていました。漫画「ナルト」の主人公が、わざとミスして注目を浴びようとしていたようなものです。

関心が引けるならいい、
ワッと湧く瞬間があればいい。
だけど、それが人の喜ぶ「ワッと湧く瞬間」なら、そこには価値が生まれて、仕事にもきっとなる。

お互いに金銭以外の「報酬の瞬間」があるなら
きっとそれは、いい仕事になる
と思います。

そう考えた時に、過去に人を喜ばせられた瞬間ってなんだろう、と思い返したときに、友達に絵を描いて〜とリクエストを貰って描いてあげた時や、部活のみんなにプレゼントを配るときにちょっとしたステッカーを作って付け足したりした瞬間がありました。
それを伸ばしていけば、「デザイン」という仕事が近いのではないか?ということで、デザイナーとして就職しようと決めたのでした。

今日も明日も、そんな「瞬間」を求めて
マウスをカチカチ、いや、デザインに励んで生きようと思います。

(最後までお読み頂き、ありがとうございました!)

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安村シン
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