人生の山も谷も重要な期間であると受け入れる
「人生山あり谷あり」という言葉があります。意味としては、「良いこともあれば悪いこともある」ということで使われることが多いですが、私は違う意味で捉えています。
谷は、雨の水が自然と流れ込み、田畑もよく育ち、水や食料に困ることはありません。ですが、山を登れば登るほど資源がなくなるだけでなく、酸素が薄くなってくるなど、長期間留まることは難しくなります。
さらに、頂上まで登り、素晴らしい景色を見たとしても、山を降りる時がまた一苦労です。「登る時よりも降りる時の方が体力を使う」と話す登山家も多く、とても過酷だと言います。その過酷な山を降った先にはまた、資源の豊富な谷に辿り着くのです。そこで、またたくさんの資源を蓄えることによって、山を再度登ることができるのです。
つまり私は、山=良い時、谷=悪い時、というような解釈はしていません。むしろ、谷はとても過ごしやすい場所であり、山を登るために必要な準備期間でもあると解釈しています。私は、人生の谷を大事な時期と捉えながら過ごしてきました。そうすることで、人生に意味の無いことなどないと思うことができ、一瞬一瞬を大事にしてきたからこそ今があるのだと思います。
皆さんも物事の受け止め方や考え方を変えてみてください。そうすることによって、視野が広がり、より良い人生を歩むことができると思います。