思い出の音楽アルバム9:米津玄師「diorama」(2012)
私の思い出のアルバムを振り返るシリーズ、9枚目は米津玄師の「diorama」(2012)です
基本情報を言えば、ボカロPハチとして活動していた米津玄師が本人名義本人歌唱で出した、米津玄師としての1stアルバム。
歌詞カードにも
「all song written,composed,arranged,mixed,illustration by 米津玄師」
とあるようにほぼ米津玄師が1人で創り上げたアルバムといえます。
(マスタリング、アートディレクション、そして恋と病熱のMVは他の方々が関わっている)
なんならリリースしたレーベルの立ち上げ人の一人でもあるので、中々の完結ぶり。
オリコン最高位6位、売上累計約12万枚。
私が米津玄師を聴くようになったのは、ある時ニコニコのランキングに上がっていた「恋と病熱」のMVを見たときからでした
詳しくは覚えてないが、ここからすでに上がっていた「ゴーゴー幽霊船」「vivi」を聴き、いつの間にか「diorama」の初回盤を購入するに至っていました
(余談:当時TSUTAYAで「ゴーゴー幽霊船」の無料レンタルやってましたね)
最初聴いた時は「暗っ!」ってなってしばらく放置していた気がします
数か月経って聴き直した時からずんずんとハマっていきました
何が好きになるポイントだったかっていうのは言葉に表し辛いんだけども、曲やアルバムの世界観だとか総合的にハマっていったんだと思う
今回聴き返して何より感じるのは、メロディの印象深さとギター。
不安になるようなコード進行やノイズ、不協和音のような音もある中印象的なメロディラインに収束していくさまは見事すぎる。
00年代のオルタナロック系からの影響も多大にありつつ、なんだろう、この時期の米津にしかない色合いってありますよね
空想の「街」を舞台にしているって話だから、その「街」に対しての”ノスタルジア”が後味として残る
メロディの良さも盛り上がりの付け方も、狂気とやさしさを使い分けた歌詞も、たまらんな~ってなりますね
民族音楽のような要素も感じませんか
架空の街、架空の民族の歌、のような。
Bremenまでの米津って"民族"色(あの米津オリジナルのキャラクター達、一部実写MVの衣装など)があって、dioramaももれなくそれがある
思わず体が動くし歌いたくなる
聴いたことない方はクロスフェードからでもぜひ
さて
「diorama」って米津玄師のカルピスでいうところの原液だと思っていて、
「YANKEE」以降は、いかにその原液を上手くアレンジして味を開拓するかの試みといえます。
私は中学生の多感な時期にこの現役を一気飲みしたんで、もうここ基準でしか考えられなくなってて、いまだに「diorama」からの距離感で新曲新アルバムを捉えてしまう
もうこれはどうしようもないすね
あとこれはハチではなく明確に"米津玄師"のアルバムだと。ハチ時代の2作もいいけど、音質やmixのレベルがdioramaで格段に良くなる。あとボカロ版を想像できない。
diorama以降の米津玄師といえば、自己完結型に限界を感じバンドセッションによる作曲へ移行。そして生まれた「サンタマリア」そしてアルバム「YANKEE」からまた新しい章が始まるわけですね。
ということで、中途半端なnoteですが、
不意に無性に聴きたくなって3年ぶりくらいに聴き直したところ呆然としてので書きました
結局、dioramaだなぁ
追記(米津玄師に関する記憶)
米津で思い出す記憶を裏取せずに書いていく
・Bremen期くらいまで月1でツイキャスやってたなぁ
酒飲みながらギター弾き語りして、お便り読むコーナーとかあったな
古川本舗とか椎名林檎、スピッツあたりカバーしてたな
・YANKEEの初回盤って数が少なかったのか予約段階で売り切れてた(特に画集盤)
ゆうて画集ってほどでもないけど、書き下ろし漫画が読めるのがポイント
・YANKEEの後初のワンマンライブが行われたわけだが、いきなりでかいキャパでライブってのも…みたいな理由で、
インディーバンドのライブに飛び入り参加していた話とかあった
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