完全に出オチになってしまったが、それにしても今回の五輪ピック開催後のセーヌ川の汚さについての報道は期待以上であり、まさにクソだ。開催前からクソなのは知っていたが、その詳細なリポート合戦が繰り広げられるのを見聞きしながら、「やっぱり、みんなクソが好きなんだな」などと嬉しくなってしまったぐらいだ。
かくも鮮やかにセーヌ川はクソもとい今回の五輪ピックの象徴となってくれたわけだが、それ以外の点でも「『おもてなし』からしてクソ丸出しだった東京を下回る、史上最悪のクソ五輪ピックの実現なるか」とワクワクしていた私に、さすがはパリス御フランス、ものの見事に応えてくれた。
ご自身でクソ探しをするほうが楽しいと思うので、私がいちいちくだくだしくクソについて述べることはよす。しかしながら笑いとまらず、この笑いをとめるものはJUDOにおける「主審から判断基準不明の指導を三回くらうと反則負け」というクソルールか、クソどころか即時殺処分するべきオランダの少女強姦魔 Steven van de Velde(ステフェン・ファンデフェルデ)の参加ぐらいのものだ(*なお後の胸クソヒトモドキに関しては、クソみたいな笑いにすら邪魔なので、今すぐにでも自殺するか消されるのが望ましいが)。
さらにさらに――
「憎まれっ子世に憚る」とはよくいったもので、面からして醜悪丸出しのバッハ会長の健在ぶりも嬉しいポイントだ。閉会後も汚職などが明るみに出ることで、そちらでも東京のクソぶりの更新が期待され、大いに胸熱といえる。
それにしても――水質がクソ(平時で『道頓堀川の4倍以上汚い』という頼もしさ)のセーヌ川を泳げるようにするために税金2000億円以上がぶち込まれたそうで、なおかつ改善できた程度がクソであり、しかもそれがウソではなかった証拠に「雨が降った後だった」こともあったとはいえトライアスロンの競技実施が一日延期され、しかも案の定というべきか競技後に体調不良を訴える選手が出て来たということだ。
もう、最高だ。最高のクソ具合だ。選手にとっては晴れの舞台のはずがとんでもないクソをくらわされて気の毒極まりないが、五輪ピック関係者たちのクソみたいなプライドやメンツのために選手をクソ柱にするクソそのものの精神性も踏まえて、これをクソといわずしてなんといおうか。
実にクソまみれであって、私はもう、そんなパリスに夢中だ。
おお、鼻のもげる都パリス。
実にクソのシンボルたるセーヌ川は激熱で、大会後にも「ぶち込まれた2000億の使途」が話題になることは間違いないだろう。いや、むしろ話題にしてほしい。面白いから。納涼ついでに大いに楽しませていただきたい。
とまあ、私のスタンスはいつもながらこんなクソみたいな感じなのだが、もちろん世界中の人々がパリスに詰めかけ、人類のウソとクソ――もとい平和の象徴としての偉大なる祭典である五輪ピックに酔いしれていることは事実だ。そしてまた、その人々の垂れ流すクソによって夏のパリスが名実ともに「クソの都」と化していることもまた事実であり、やはり私の笑いが止まることはない。その悪臭を思うとこの酷暑にも寒気を覚えるが。
ともあれ――
五輪ピック万歳。
パリス万歳。
フランス万歳。
人類万歳。
クソ万歳。