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幸運の女神を掴む髪がないと気づいた日
親ガチャ、子ガチャ、国ガチャ、時代ガチャ、顔面ガチャ、IQガチャ、友人ガチャ、恋人ガチャ、配属ガチャ、就職ガチャ、新入社員ガチャ、会社ガチャ、上司ガチャ、教師ガチャ・・・
「◯◯ガチャ」という言葉が、少し前にネット上を中心に流行しましたね。例えば「親ガチャ」であれば、どんな親のもとに生まれてくるかは自分で選べない、運任せである、ということをガチャになぞらえられています。自分で◯◯を選べないことに対して絶望し、「人生というのは辛いものだ。」と憂う場面で使われます。
でも、運のせいにできるっていうのは、けっこう幸せなことだとも思うんです。自分で選べないということは、それが原因で起こるあれこれは全てあなたのせいではないってことです。自分の力では変えられない、運で決まってしまう。だからこそ、スパッと諦めることができるんです。諦めるの語源は「明らかにする」ということから、自分には◯◯についてはどう力を入れても何もできないんだということが明らかになった、ということです。
親がオカシナ人だとしても、それはあなたのせいじゃない。自分の頭が悪くて自分を責めてしまいそうな人も、それはあなたのせいじゃない。上司の性格が自分に合わないのも、それはあなたのせいじゃない。上司の頭がハゲているのも、それはあな…。
全部、ぜ〜んっぶ、それはあなたのせいじゃないんです。そして、どうせ自分のせいじゃないんだから、思いきりやってみればいいと思うんです。
良くない親のもとにいるなら、「こういう親(大人)にならないぞリスト」としてネタを書き溜めておいて将来本を出版して大出世できる可能性があります。この状況を招いたのはあなたのせいじゃないので、状況を改善しようなどと考える必要はないんです。
いまの上司が良くないとすれば、将来自分が上司になるのを目指すのも良いと思います。反面教師を見てきた経験が、強力にあなたの魅力に変わっていきます。
今の状況は、すべてあなたのせいじゃないんです。逃げ出すことだって全然OKなわけです。絶望してゾンビのように生き続けるのではなく、より良い環境を探して「自分で選ぶ」そのきっかけにできればいいんです。
生まれや性別、IQ、運動能力、時代、教師、上司など「置かれた場所で咲きなさい」から始まる場面を、いかに「咲ける場所へ逃げなさい」と自分を導くことができるか。そのために、「しょせん運なのだから、自分のせいではない。」とある種の幸せを噛み締め、逃げる準備をさっさと進めることが大事だと思います。絶望している場合ではない、ということです。
ニーバーの祈りという詩がありますので、最後に紹介してこの記事を終えます。
神よ。
変えられないものはそれと受けとめる心の静けさと
変えられるものは変えようとする勇気をお与えください。
そして、変えられないものと変えられるものを見分ける分別をお与えください。
お読みいただき、ありがとうございました。