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そして、それはとても充実したものです。
こんにちは、SINGA - 歌う瞑想 Founderのshintaです。
今日は、創作とSINGAの関わりについて書いていこうと思います。
音楽を作るということを探究していく中で、私たちは、創作の源泉は、私たちの内部に広がる生命力であり、ある種の意識状態であることを自分たちなりに発見してきました。
その意識状態において、発される動きは舞となり、声は歌となり、言葉は詩となり、演奏は曲となるのでした。
これらの生命の音楽そのものが、常に私たちに流れていることに気づき、その音楽に身を委ねることで、私たちに具わった自然の力が、呼び起こされ、起こるべきことがそれぞれの身に置きます。時に癒しであり、気づきであり、古い慣習からの解放や、意識の変容です。
こうしたパワフルな意識のクリアリングのような営みがS I N G Aを通して感じられる体験の一つです。
SINGA - 歌う瞑想の、原点とも言える体験が、創作活動の中から生まれてきたということもあり、「創造性というものが、いかなるものであるか」ということと、SINGAは、切っても切れない関係にあります。
私たちの場合、音楽の創作の過程で、深い瞑想状態、意識の変容を体験してきました。身体を緩め、即興的に現れる音楽に乗って、声を出していくうちに、意識が、あるポイントを境に、いつの間にか、変容するのでした。
初めて体験したときは、これはもう人生で一度きりの垣間見であり、もう起こらないことなのではないかと、思ったのですが、また翌日も、同じようにやってみたら、やはり、その意識状態に至り、また翌日も、その一ヶ月ごも、一年後も、そして、最終的に、これらの意識状態は、人間に具わっているものだと、結論づけるに至りました。
そして、その時の意識状態で演奏・録音した音楽作品を、SINGA - 歌う瞑想でも使用しています。(SINGA Choir では、その場で、Founder 自らその意識状態で、演奏を行い、参加者皆さんで、声を出していきます。)
さて、そのような経緯から、私たちは、人間には多層な意識構造があることに気がつき、知識としてだけでなく体験として理解を深めてきました。
そして、そのような深い意識状態へと自らが参入する時、喜怒哀楽という人間的な感情を超えた、透明な涙が流れることを体験してきました。
世界が、こんなにも美しく、輝き、私たちに降り注ぎ、また内側から心臓の鼓動が、私たちを生かし続ける。その大きな計らいに対して感覚が開き、安堵感が満ち溢れてくることを感じることになりました。
この体験が、その後の人生において、常に私をどんな時も温め、時に鼓舞してくれたことを、忘れえぬこととして、いつも心にあります。
垣間見るという、非常に強い体験がありながら、同時に、それらの体験は、普段の私たちの意識状態も、否応なく変容させていきます。
凝り固まった顕在意識(自我意識)を緩め、生命から吹き荒ぶ風と、原初の光を、当てることで、古い信念体系や、思い込み、"私"というドラマを、書き換える内なる自然の力が働きます。
結果として、より居心地の良い自分という心身環境が、醸成されていきます。
脳内では、ニューロンネットワークの書き換えが起き、また各脳の部位や、身体の神経系が、調和的に働くような関係が作られていると私たちは仮説を立てています。
(これらは、まだ科学的な検証は待たれますが、マインドフルネスの研究や、最新の生理科学・脳科学の知見から予見されるものです。マインドフルネス等の瞑想を、定期的に行う人々の、大脳新皮質と扁桃体の関係が良好になるということは、すでに科学の文脈で証明がなされてきました。)
創造性と言われるものについて、ほとんど未知なように見えた領域についても、いわゆる天才と呼ばれる人々の多くが、こうした人間の特性をうまく利用して、創造性の源泉ともいえる、生命本体から湧いてくる情報にいかに、アクセスするのかという、それぞれの個別のスタイルでありながら、一定の共通点が見出せるようなあり方を実践してきたことも、注目に値します。
運動や散歩や、自律神経のリズムをうまく暮らしに馴染ませることや、自らの脳内ネットワークを一新するような習慣が、そのルーティンの中に含まれていることなど(自己革新のルーティン)が、挙げられます。
これらは、結局のところ、自らの意識状態を創造的に保つための、智慧と実践であるのです。
創造的な状態とは、私たちの視点で言えば、生命本体から上がってくる情報に知性と感性が共に開かれていることです。
自動思考や、モンキーマインド等の脳内のデフォルト・モード・ネットワークが過剰に働いている時、こうした内なる自然が挙げてくる情報がフィルタリングされ、「本当に自分が今この瞬間何をしたいのか」というとてもシンプルなことも、よくわからなくなっていきます。
これが、現代の多く人が陥る、「自分が何をしたいのかわからない」という状態を作るからくりであり、人類の集合的な思い込みです。(個人の責任の及ぶ範囲ではないので、自分や社会を責める必要はありません!)
ここから自由になるには、まず、この過剰な思考を一旦鎮める必要があります。特に都市の人工的な空間にいると、それらはさらに強く密に働くので、やはりある部分では、森林や、草原、海や山といった自然の多いところにいくことが有効であります。
また散歩や運動等の、身体を動かすことも、同じように有効です。
SINGA - 歌う瞑想でも、ゆらゆら運動という、身体を揺らすシンプルな運動から始まるのも、こうした現代の状況から、請求されたものだ考えています。
またSINGAの中盤のパートでは、意味のない”母音”を声に出していきます。音楽のリズムにゆったりと身体を揺らしながら、母音を発声することが、この過剰な思考を鎮めることの助けになります。無意味な音を発し続けることで、一旦、言葉や意味のシンボルの世界から離れるのです。
これは、意識のクリアリングといってもいいような、フィルター掃除のような効果があります。実際、視界がクリアになるような感覚があります。
すでに思考が鎮まっている方にとっては、意識の深層に潜り創造性の源泉に触れる体験が待っています。明晰さが、創造性には必ず伴って現れ出る特有の感覚です。知性も感性も共に、手を携えて、創造的な仕事へ集中が深まります。この時の体感は、自らの人生を迷わず歩いているという不思議な確信へと変わります。
そしてそれはとても充実したものです。
これらを行うことで、内なる声が聞こえやすい心身環境を日々整え、個体の私に上がってくる生命全体からの情報を受け取り、やりたいなと思うことを、すっと行動に起こし、展開していくとき、あなたは、すでに真我の道を歩き始めていることに気がつくでしょう。
その道は、不思議と安心と喜びの旅となるのです。
written by Shinta (SINGA - 歌う瞑想 Founder)
SINGAの体験方法
①SINGA Choir:会場でSINGAを体験する
次回は、2025年3月7日開催です。
②SINGA 7days
SINGA 7days / オンラインで集中的にSINGAに取り組む
どちらもこちらのHPからお申し込みいただけます。
https://singasinga.com/