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第18回 なぜ日本はIT後進国になってしまったのか?
こんにちは、株式会社ビブレンスでIT&クリエイティブ部門を担当するSTです。
“日本はなぜIT後進国になってしまったのか?”
表面的に一言でいえば、日本のトップ(政治家)の問題だと思います。 政治家がそこに真剣に取り組んで取り込んでいこうとしないから。
さて、それを企業へとトップダウンさせると、多くの企業のトップが早い段階でIT活用やトランスフォーメーションに取り組もうとしなかったからだと思います。
ソフトバンクの孫さんや楽天の三木谷さんのような経営トップはまだまだごく少数なんだと思います。
いや、今になって各企業がトランスフォーメーションに傾いてきていますが、グローバル的に見るとそれは5年前にそうあるべきです。IT先進国を目指すならば。
それにしても、根本的にはなぜそのような状況になってしまったのか? これからもずっと後追いのIT後進国のままなのか?
そこには日本人の気質があるような気がします。
よく言われるのは、日本人とドイツ人は世界でもかなり繊細で細かいモノづくりをする、と。
たしかに日本には職人の世界が多くあり、職人気質があらゆるところに根付いています。
細かく丁寧なモノづくりをしていき、何度も何度もブラッシュアップして最後にこれ以上ない完成品を作る。
それはいいことです。悪いことじゃない。
しかし残念ながらそれはいまの時代に合わない。
いまの時代は、パソコンなどに代表されるように、ハードウェアもソフトウェアも、とりあえずある程度使える段階でリリースする。
あとは使ってもらいながらバグフィックスや機能追加を何度も何度もアップデートして完成に近づけていく。
そういう時代です。
まさに日本の職人気質と真逆の姿勢です。
そういう職人気質に捉われることなく仕事を進めていけるのは、いまのデジタルネイティブである10代20代の若者たちからなのかもしれません。
彼らは職人気質の風土の中で育っていないですから。
ただし、それは弊害ももたらす可能性もあります。
たとえばアートの分野にはバグフィックスや機能追加はありません。
完成された作品をリリースしないといけません。
これらを両立させた国や国民が育っていくには、それなりのバランス感覚を持った政治家や企業トップがいなくてはいけません。
それでも、最近の日本の音楽シーンを見ていると、たとえばYOASOBIなどのように一部の業界人からクオリティーが十分でないという声がありながらも、感性でスピーディーに作ってリリースするアーティストもいます。
しかも彼らは日本で唯一グローバルチャートでヒットを出し、海外のフェスなどでも高い人気を誇るわけです。
クオリティーや完成度と、時流に乗ったスピードのバランスこそがいまの日本には最も必要なものなのかもしれませんね。
それではまた来週! Just Rock It !