第56回　📻ラジオの進化と違和感

こんにちは、ビブレンスでIT部門を担当する ST です。

僕は中学から20代の半ばまではひたすらテレビを見てラジオを聴きまくりました。
学校が終わって寄り道をして、家に帰って夕飯食べながら夜中までテレビを見て、もちろんあの「11PM」は隠れてこっそり見ていましたが。
そして、テレビが終わると深夜の1時からオールナイトニッポンを聴き始め、オールナイトニッポンの第二部が終わる明け方の5時までほぼ毎日聴きました。
そこから少し寝て学校へ行く毎日。
もちろんテレビだけをずっと見ていてラジオだけをずっと聴いていたわけではありませんが、合間合間でギターの練習をしたり読書したり洋楽を流してくれるFMラジオをエアチェックで録音したり。エアチェックなんて言葉はもう今では通じませんね。
“エアチェック”、、いい言葉だなあと思います。

さて、今回も前置きがとても長くなりました。
ここからが本題となるわけですが、僕はテレビは20代半ばでぷっつりとほぼ見なくなりました。
理由はいろいろあるんでしょうが、1つはあまり面白くないと感じ始めたこと、それから仕事が忙しくなってきたこと、そして、仕事以外の時間では旅行やアウトドアや音楽制作などの趣味のほうが楽しくそちらで時間を取るようになってしまったこと、などなど。

そのテレビも、いまや、もし見たい番組があればリアルタイムで見なくてもあとから TVer というアプリから見ることができたりします。ネットとタブレットによって。IT技術のなせる技ですね。

一方、ラジオだけは今でも1日に何時間も聴くほどにラジオ中毒です。
主なラジオ局の番組はほとんどタイムテーブルを覚えていますし、聴き逃した場合には頻繁にradikoを使ってタイムフリー機能でさかのぼって聴いたりします。
テレビ同様、IT技術のおかげで聴き逃したラジオ番組もあとから聴くことができるわけです。

ラジオが好きなのは、“ながら”で聴くことができること。テレビはそうはいきません。
またテレビよりもラジオ番組のほうが多種多様な情報にしっかりと時間を割いているものが多いこと。政治、経済、文化、マニアックな分野まで。
テレビに出るようなメジャーな人ばかりでなくいろんな分野の人たちの考えや情報をラジオでは得ることができます。
そしてなんといってもいろんな音楽を聴けること。
運転中のカーステのラジオや、街中を歩くときにAirPodsで聴くradiko、そして帰宅してから寝るまでの間もラジオは流しっぱなしです。

まぁそんなこんなですが、僕がすごいなと思いつつ“違和感”を感じるのが、radikoで聴くAM放送。
そう、あの籠った音質で聴いていたオールナイトニッポンもradikoで聴くと、スーパークリアでパーソナリティーの息づかいまで分かるほどです。
そんなにクリアな音質でいいのか？と思うくらいの違和感ですね(笑)
まぁそれも時代なんでしょうね。

そもそもAMラジオは2028年11月を目処に廃止に向かい、既存のAMラジオ局はFM放送への移行という計画となっていますから、いずれにしろ僕の高校時代に慣れ親しんだあの籠ったクリアでない音質のラジオ放送は無くなっていくということですね。
そう、あの頃はAM放送どころか、もっと音質の悪い短波放送でVOA (Voice of America)やヨーロッパのラジオ局などの洋楽を聴き漁っていたものです。

ひょっとしたら、そのうちFM放送でさえ、重要なインフラとなる交通情報や災害情報やNHKだけを残して、他はインターネットラジオへと移行するのでしょうかね？！

普段、人一倍IT技術やITデバイスを活用している僕ではありますが、ネットではなく、“リアルタイムに電波を拾う”ということにロマンを感じている身にとっては寂しいものがあります。

でも、何が起ころうともそれが時代の流れ、というものですね。

また来週！
ジャスト・ロック・アイティー！
ジャスト・ロック・イット！
Just Rock It !