昨日からフィンランドのオウルに来てます
エストニアのタリンから海を挟んで北へ。ヘルシンキよりもさらに北に位置するIT産業が有名な町ですね。
街の景観とか気候はエストニアに続き、わたしの故郷の北海道に似ている。もっというと十勝地方に似ているなあと思いました。
オーロラが見れず残念でしたが、
地元のシステム会社や技術者といくつか商談をしたり、ITの教育で有名なオウル大学に訪問しました。
フィンランドの代表企業だったNokiaが、2014年に大量解雇をした影響もあって、新しい産業を生み出そうという意識がとても高い。雇用の信頼が失われたんでしょうね。
Nokiaショックによって、オウルでは失業者が大量発生しました。かなり大きい出来事でその後、国単位の施策として起業を推進しています。
エストニアと同じようにイノベーションを起こそうという動機は、大きな不具合とセットなのかなあと感じました。
雇用よりも起業。
大学の段階からスタートアップを推進する動きがとても強いなあと感じました。
オウル大学の写真です。
大学に問わずなんですが、フィンランドにある建物、小物、家具、まあなんでもオシャレ。
国全体として美しさにこだわっていて、これって、もう大きな機能だなあと思いました。
全体が美しい。全体でセンスがいい。
美しさが、社会福祉の先進国のインフラなんだろうなあと思ったんですよね。
どういうことか。
今回、介護施設にIOT製品を展開している企業と一緒にフィンランド入りしたのですが、介護施設に商談に行った時の話がとても興味深かったんですよね。
これがフィンランドの介護施設なんですが、お花とか、絵画とか、細かい色使いとか、ひとつひとつのデザインとか、細部に美がありますよね。
その美意識のおかげで、
施設の雰囲気が、日本とは全く違うと言ってました。
たぶん部屋の雰囲気から、働く人のマインドにまで、美が浸透したアウトプットとして、
施設の空気が軽くなるんでしょうね。
アートとかクリエイティビティは、若い人のものみたいなイメージ強いですが、医療とか福祉にこそ馴染むべきというか、効果を発揮するんだろうなあ。
気持ちの良いものや、綺麗なものに囲まれていると心も明るくなりますよね。
人の命に関わる場所に、美意識を共存させて明確な効果を出している。美を機能させている国なんだろうなあと思いました。
そこからの振り幅がすごいんですが、核シェルターが、多くの福祉施設に併設されてるんですよね。
ロシアの核の脅威というのが、本当に身近というか自分事のレベルなんでしょうね。
我々とは命の価値観は間違いなく違うんだろうなと思います。
明日からヘルシンキ行くので、そちらでもなんか書けそうなものがあればいいなあ。
Moimoi(バイバイ)!