刻み 〜きざみ〜 (2017/1/31)
1月に入り、ようやく、ようやく墨付けが終わり、刻みの作業に入っております。
まずは、使う道具のご紹介。
真ん中に見えるのが、叩きノミ(たたきのみ)。こういった刻み作業のときに使う、ちょっと長めのノミですね。これを、木槌でたたきながら、加工します。金づちよりも木槌のがノミの頭を傷めないので、こちらを使っています。
あとは、手ノコ、電動丸ノコ。竹の間渡し用の穴を開けるドリルなど。
そして、丸ノコを引く際に使う、定規・ガイドなどですね。
そしてここからはより専門的な道具です。
まず電動角ノミ。
幅1寸の穴を掘るのに、使用してます。
手では掘りにくい穴を、この機械は正確に素早くズブズブと掘ってくれます。
これはけっこう、あるのとないのでは大きな違いの道具ですね。
次にこれです。
これは、”コミ栓穴” 専用の電動角ノミです。
これもあるとかなり、重宝します。
昔は良く出回ってたそうですが、今の時代こういうのを使う大工仕事が激減したため、今はもう生産されていないそうです。
道具屋さんになんとか探してもらって、譲ってもらいました。
そして次は、ホゾ取り機。
様々な仕口に使われるホゾを、ビャーーンと一気に作れるスグレモノです。
↑これがホゾです。こういった加工が出来ます。
ホゾの途中の四角の穴は、先ほどのコミ栓角ノミで開けた穴です。
↑これもホゾですね。そして、柱に加工した差し口です。コミ栓の穴も開いてます。
こういったのを、墨付けのときに付けた墨を頼りに、どんどんと作っていくわけですね。
↑そしてこれが、墨付けの際に付けた図板。
これも照らし合わせながら、切り込んでいきます。
墨付け同様、終わったものから図板にチェックを入れていきます。
このように、実際に差し込んで、寸法をあたったりする場合もあるし、切り込んだ後、良い具合かをチェックしながら進めていきます。
これは柱に両側から下梁を差して(左がオス、右がメス)コミ栓で固定するという仕口です。
材が長いので、こんな風に置いて差して確かめます。
先は長そうです。また、進捗、書いていきたいと思います。
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