中途半端。
自分が仕事にしていることは好きなことなのか?
決して嫌いなことではないし、そう思えるだけでも十分なのかもしれない。
しかし、生活の中に仕事以上に好きなことは山ほどあるし、自分が好きなことを仕事にして生活をしている人には盲目的に憧れる。
ということは、自分にはもっとしてみたい仕事があるのかもしれない。
けど、転職活動はしていない。
今の生活を変えるのが怖いから。
嫌いで辞めてしまいたいと思うほどではない仕事、不満を覚えるほどではない給料と福利厚生。ほどほどに生活しやすい一人暮らしと週休二日制。趣味もあるし、車もある。大々満足ではないけど居心地がいい。
この生活を手放すリスクを天秤にかけた時、(言い方は悪いが…)どうしても仕事が苦痛で抜け出したい人や給料などに大きな不満を抱いている人より、次のステップに進もうとする腰が重たい。
そういう意味では、圧倒的なスピード感で前進する人よりも、現状に絶望してなんとかして抜け出そうとしている人よりも、自分は弱い。どの方向へも戦っていない。
これは仕事だけに言えることではないけれど、中途半端は居心地がいい。
前線で戦う人ほど危険性は低いが、自分よりも後方がいるから何となく自分もやっている気がしてくる。熱すぎず、ぬるすぎず。高すぎず、低すぎず。そのちょうどよさに長居をしてしまうし、みんなここに来ればいいのにと思う。けど、心のどこかで前でも後ろでも今より良い環境を手に入れるために努力している人がいることを知っていて、焦っている自分がいる事も知っている。
けど、どこから動き出すより「中途半端な環境」から抜け出すのには力がいる。
中途半端な環境にいる自分は既に中途半端であり、そこから抜け出す決意すらもはや中途半端だから。けど、自分が中途半端であることは間違いなく知っている。
それが余計に辛い。
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