台風19号通過、ただただ感謝する
2019/10/12 台風19号「ハギビス」が関東に上陸した。
いつかの自分のために、備忘録として自分の感情を書き記す。
ニュースで「世界最大規模の台風」「瞬間最大風速が70メートル近くまで到達する見込み」と報道され、暴風で窓ガラスが容易く割れる映像や、家屋が洪水で流される惨状を見ては恐れおののいた。
いつもは大雑把でのらりくらりと生きている自分が、家族のだれよりも強く危機感を覚えたことは新発見だった。家族が「なに慌ててるの、大袈裟だね~」なんて笑ってくる最中、2011年のまま時が止まった防災リュックの中身を入れ替え、家の窓ガラスを補強した。
とにかく、3.11の後にしばらく怯えていたときの感覚がまた戻ってきた感じだった。当時は地下鉄に乗ることが本当に苦痛だった。
「もしまた余震がやってきたら押しつぶされてしまう。早く次の駅についてほしい、そうすればすぐに逃げられる。」
1カ月ぐらいはそんな様子で過ごしていた。
今回の台風は震災と違って事前に予告されているためか、より強く、自分が死ぬ可能性を感じた。障害物が飛んできて窓ガラスが割れたら、川が氾濫して自分の家を襲い掛かってきたら.......自分みたいな脆い人間、一発で死ぬんじゃないか。
実際、そこまで感じたのは大袈裟かもしれない。今考えると、自分の感受性の豊かさにまったく呆れるばかりだ。
しかしそれよりも驚いたのは、自分の生への執着だった。
「まだやり残したことが、山ほどあります。もし今回を生き抜いたら、社会に絶対還元します。どうか生かしておいてください。」
誰に向けるべきか分からなかったが、そう祈りながら台風通過を待ってた。
そうして、10/13。家は浸水せず、何事もなく朝を迎えることができた。
風が心地よく、まぶしいばかりの晴天だった。
ニュースを見ると、陰で必死に氾濫を食い止めてくれた方々のおかげで、ダムや放水計画がうまく機能したみたいだった。中には、避難所を開設した帰り道に殉職された方もいた。
「この生はたくさんの人に支えられ、助けられて成り立っている。」
自分がこうやって生かされた以上、きっと意義がある。
今はまだ微力で脆い人間だけれど、ビッグになれるよう努力し、そして社会に還元し続けていきたい。
そう強く思った1日になった。
ただ、自分のことだから、またしばらく経つと今回感じた恐怖やこのnoteを書いたこと自体、ゆっくりと忘れかけていくだろう。
今後、自分がほかの人を見捨てて私利私欲に走ろうとしたり、生を軽んじようとするときにでも、何かのきっかけで、自分の生を社会に還元するんだと書いたときの心持ちを思い出してもらえればと思う。
最後に。
インフラを担う企業や公共部門の方々、この機会を借りて心の底から感謝します。本当に、本当にありがとうございます。あなた方の夜通しの作業によって、こうやって何事もなく無事過ごすことができました。
いつもは空気のようにどこか当たり前に思ってしまって、その有難さに気づくこともなく日々過ごしているけれども、こんな時にあなた方に支えられ、助けられていると痛感します。
そして今回の台風で殉職された方々。ご冥福をお祈り申し上げます。
あなた方の犠牲を無駄にすることなく、生かされたことに意義を見出し、社会に還元していきたいと思っています。
もし、わたしと同じ気持ちを抱いた方々。
100円から、本当に簡単にできる寄付を紹介させてください。
少額でも、積もれば被災者を支える山となると信じています。
被災者の方々。
どうか復旧が着実に進み、早く元通りの生活ができますように。
先輩方からアドバイスやサポートをいただけると新卒は飛び上がって喜びます。