カワセミとハクセキレイの日常
自然科学館のブログへようこそ!
近頃は「Go To キャンペーン」が盛んになり、
松本市内にもたくさんの観光客が戻ってまいりました。
そんな中、本日の自然科学館の来館者は0人でした!
というわけで、本日は松本市の最も有名な観光スポットの一つ
【国宝 松本城】で観察した野鳥たちについてお届けします。
松本城は木々とお堀に囲まれており、
豊かな自然環境の中、様々な種類の野鳥が生息しています。
たくさんの野鳥の中から、今回はカワセミとハクセキレイの一幕です。
カワセミはその美しい羽色から「飛ぶ宝石」ともいわれ、川や池に生息し小魚を主食とする野鳥です。
↑ 自然科学館のカワセミの剥製標本です。
ハクセキレイはとても身近な野鳥で、水辺から街中までいたるところに生息しており、昆虫を主食にしています。
↑ 自然科学館の前にいたハクセキレイです。
この個体、左足に糸か何かが絡みついており、右足一本で飛び跳ねていま
した。
ふつうハクセキレイは人と同じようにトコトコ歩きます(ウォーキング)。スズメなどはピョンピョン飛び跳ねます(ホッピング)。
カラスなどはどちらの歩き方もします。
鳥の種類によって歩き方も異なりますので、違いを観察してみるのも面白いかもしれません。
カワセミが松本城の石垣の上からお堀の中にいる小魚を狙っていました。
そこにハクセキレイがやってきて、ちょっかいをかけます。
気が散るのか、カワセミは別の場所へ飛んでいきました。
数分後、別のポイントでカワセミが小魚を狙っていると、
またまたさっきのハクセキレイが現れました。
ソーシャルディスタンシングを保って、カワセミを見つめていました。
カワセミも心なしか呆れ顔をしているような。
エサも生活様式も異なる2種ですし、攻撃をしている様子でもなかったので縄張り争いをしている感じではないように思われますが…
ハクセキレイはなぜカワセミの近くに寄ってきたのでしょうか。
単純にカワセミが何をしているのか興味があって、近づいてきたのでしょうか。
生き物を観察していると、時々このようなどこか人間臭い行動をする動物に出会います。
皆様もぜひ身近な生き物を観察してみてください。
きっと面白い動物たちの日常を垣間見ることができると思います。
Halidae
2020/10/14
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