「いのち呼び覚ますところ」大自然を遊びつくし、味わいつくす。長野県王滝村がつなげていきたいこと(信州つなぐラボ第2期 地域紹介)
こんにちは、信州つなぐラボ事務局の橋本です。
今回は、信州つなぐラボ第2期の対象地域である長野県王滝村とプログラムのテーマについてご紹介します。
王滝村について
御嶽山の麓に位置する、人口わずか750人の王滝村。
周辺の山々に原生する天然ヒノキや美しい滝と湖に囲まれ、「いのち呼び覚ますところ」というコピーができるほど、手つかずの自然が息づいています。
こうした風土の中で、アウトドアスポーツ、アクティビティを楽しむ文化や村のお母さん達が大切に受け継いできた独自の食文化が育まれ、1年を通してトレイルランやマウンテンバイクのロードレース、カヌー、スキーなど様々なスポーツイベントに参加できたり、旬の食材を活かした伝統的な「ばあちゃんの味」を楽しめます。
村の概要
王滝村がつなげていきたいこと
いま、村内では豊かな地形や資源を活かし、新たな人の流れを作ろうという取り組みが、いくつかの文脈で加速しつつあります。
そうした中、今回は「アウトドア」と「食文化」の2つのテーマを対象に、地域の現状を踏まえ、都市に住む人が地域と関わりたいと思うための接点や継続的な関係を育む仕組みをデザインしたいと考えています。
ー大自然の中で楽しむ本格アウトドアー
王滝村では、トレイルランニングやマウンテンバイク、カヌー、ハーフマラソンなど、年間で様々なスポーツイベントが開催され、毎年県外からも多くの人が参加します。
例えば、全長100㎞の国有林・林道コースを使用したマウンテンバイクやトレイルランニングのレース、村内の湖を利用したカヌーツアーなど、王滝村の自然と地形を活かしたアウトドアスポーツが人気です。
御嶽山があることから山岳信仰が盛んなエリアで、これまで夏の登山や冬のスキーを楽しむ人でも賑わってきました。しかし、そうした観光客も、20~30年前のピーク時に比べると約10分の1まで減少しているそう。
そんな中、若い移住者が手付かずの自然を舞台にキャンプ場をスタートしたり、村で働く現役選手を中心にアウトドアスポーツで村外から人を呼び込もうという取り組みが、少しずつ動き始めています。
ー村のばあちゃんが育んできた食文化ー
一方、食においては、古くから村に伝わる郷土食・食文化が、地域のばあちゃんたちの手で大切に受け継がれてきました。
例えば、塩を使わず乳酸発酵させてつくる漬物「すんき漬け」や塩漬けにした川魚のお腹にご飯を詰めて作る「万年ずし」などは、保存食として重宝されてきたこの村の郷土食です。
そのほかにも、レシピブックが1冊出来てしまうほど沢山の料理が伝承されてきました。
資源豊富な山からとれる山菜やジビエはもちろん、村では昔から貴重な栄養源としてどんぐりが食べられてきました。
食文化として欠かせなかったどんぐりを、今の時代に合う形で、より手軽な方法で製粉し、若い人に親しみを持ってもらおうという活動も生まれています。
しかし、こうした郷土食や先人の知恵を後世に残す担い手も今では少なくなり、村として今後、伝統的な食文化を継承していく方法を模索しています。
想定する参加者像
そんな王滝村のプロジェクトでは、主に以下3つの参加者像をイメージしています。
もちろん、これ以外のプロジェクトを起こしてみたいという方も大歓迎です。
自分の"楽しい"をベースに、各々が自由な関わり方で、一緒に可能性を広げていきましょう。
今回、ご紹介できた内容は沢山のコンテンツが眠る王滝村のほんの一部ですが、信州つなぐラボを通して、村の新たな資源や可能性を一緒に探れればと思っています。
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております!