心書 Vol. 161 「あそび」
40歳を迎えた時、これからは日々を丁寧に暮らそうと決めた。しかし、いざ決めたもののどうすればいいかよく分からない。
あれこれ模索しながらある日、「三島由紀夫 100の言葉」という本を古本屋で買った。小説は読んだことがあるけど、エッセイは読んだことがない。読んでみると、本当に日本を憂いていたことがよく分かる内容で、世間で思われているほど右傾しておらず、今の世の中にこそ必要だと思う。この本はお風呂で読むために買ったのでヨレヨレだけど、もう10回以上読んでもまだ捨てずに再読を続けている。
その中で取り上げられている「不道徳教育講座」を読み始めた。まさに、今の時代に足りないものの羅列だ。結局のところ、車のアクセルやブレーキ同様「あそび」が人間関係にも必要な気がする。
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