心書 Vol. 766「来し方」

温泉によく行く。
源泉掛け流しが望ましいけど、そうでなくてもスーパー銭湯のような温泉でも行く。
そういう施設では人間観察をしたりする。
お風呂では誰もが肩書きも脱ぎ捨て、リラックスしているはずなのに、なかなかそうでもない様子だ。
短い時間で湯船に出たり入ったりをしている人は、歩き方もなんだか忙しない様子だ。
そして、友人数人で来ている人たちは、明らかに序列があったりする。

何も身につけていないからこそ、その人の来し方が見えるのかもしれない。

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