心書 Vol. 711「極楽」
少し前に、早池峰に住むおばあちゃんのドキュメンタリーを見た。年齢を重ねることによる身体の不調はあるものの、コツコツと日々の暮らしを積み重ねる暮らしをされている。一日の終わりにお茶を淹れて一息つくと、「極楽だぁー」と漏らす瞬間に気づきがあった。
ある週末、近場の温泉にのんびり浸かり、帰りのスーパーで半額で買い求めた鮎が美味しかったことがある。しかし、その温泉に行くために午前中にいそいそと家事を片付けていた。
「掃除とか片付けめんどくさいなー」と思うか、「この後温泉が待っている!」と楽しみかで、極楽と漏らすことができるかどうか大きく変わってくる。
何にフォーカスするかに意識をむける必要がある。