心書 Vol. 696「本質」

学生の頃、徹夜で勉強したという友人がいた。私は朝早く起きて復習のように勉強するのが性に合っていたので、早く寝たと話していた。結果、その友人よりテストの点数が良かった。すると劣化の如く怒り始めて、早く寝たなんて絶対嘘や!と詰られた。

別の話、英会話スクールに通っていた頃、牢名主みたいにいつ来てもいる人がいた。その割には上のクラスでは見ない。ある日どこからか私が上のクラスにいると知ったらしく、ほぼ話したこともないのに後から入ったくせにとこの人も怒り出した。

何かを学ぶ時、出席率は良くても字面を書き写すことに心血を注いでいると本質は何も学べていないと気付かせてくれた人たちだ。講義のライブ感の中、講師のポイントを探る訓練の参考になった。

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