ボリュームを一つ上げる 〜BULE ENCOUNT〜
「だいじょうぶ」ということばにすごく救われる事があります。ほぼ確実に善意100%で言ってることばだからです。
と、言い切ったものの、もしかしたら違うかも?と、怖くなったので。自分が「大丈夫」を相手に使うシチュエーションを思い出してみることにしました。
これまでの経験や、その人がしてきた努力を鑑みて確信を持って言う「大丈夫」
根拠はないけど、どうにかして元気付けたい思いで口から出る「大丈夫」
心配で心配で仕方がない、どうにか力になってあげたい時の「大丈夫」
よかった、基本的にやっぱり全部善意だ。
いったい、世の中に善意100%のことばはいくつあるんだろう?
もしも「善意100%辞典」が世の中にあるのならばすぐにでも購入してことば選びを間違えない生活をしたいと考えたけど「善意」を売り物にしてる時点でなんとなく汚れてる気がする。リアルな数字だと「善意52%辞典」くらいだ。
ーーー
昔から伝えたい気持ちが多ければ多いほど月並みなことばになってしまう。
その人のこれまでの努力や抱いてる気持ち、大変だったこと、悲しかったこと。そういった私情にめっぽう弱い。
知れば知るほど僕が選んでる球種は豪速球ストレート。変化球を選べない。(変化球を使えるようなテクニックが僕にあるかどうかはわからない。)
大暴投になってしまったことも沢山ある、ことば選びは人生で1番難しいと思う。
こんなにもことばに対しての意味を考えてしまうのはBLUE ENCOUNTの音楽が僕の根っこにあるからだと思う。
BLUE ENCOUNTは月並みなことばを使うことに躊躇いがない。
出会ったのは高校生の時。当時、ライブの映像を見て僕は初めて音楽で泣いてしまった。
「涙を流すほど何かに対して熱くなれる大人」という描写を、当時初めて見たからだと思う。
「大人が涙を流す」という現象は、よほどの精神状態じゃないと起きないんじゃないだろうか?気になって調べてみるとBLUE ENCOUNTはいわゆる遅咲きのバンドだった。
何年もの間たくさん苦労して、努力して、自分達の信じた音楽を積み上げてきた結果たくさんのファンに恵まれていまでも音楽活動をしている。
そうやって地に足つけて歩いてきた彼らが歌う歌詞はあまりにも月並み。だけど100%の熱量を維持したまま心に届いてる。
ことばよりも行動が大事という教訓は巷で何度も耳にするけど。きっと説得力を持たせるために必要なのが行動なわけであって、ことばはどちらかと言うとサブパーツ的なものなんだと思う。
どんなことばを選ぶかよりも、何をしてきた人がそのことばを選ぶのか。そこがちゃんと分かれば月並みな言葉でもちゃんと心に届く。
BULE ENCOUNTはどんな状態であっても「続ける」という行動を選んできたから、どんな言葉でも響くんだろうなぁ。
相手に何を受け取ってほしいのかによって行動とことばを変えていく必要がありそう。
高校生の頃に出会ってから時は流れて、僕は今年で24歳になる。もうそろそろ発言に説得力のある人間になりたい。
ことばをちゃんと届けるためにはどうすればいいのかはBULE ENCOUNTから教わった。それでも現段階の僕が届けられてるのは、
リアルな数字で52%くらいかなぁ。
いや、もしかしたらもっと低いかもしれない。今度友達に聞いてみることにします。
ことば選びは本当に難しい。