イーロン・マスク氏のチグハグさ
昨日からトレンド以外、みんな英語のばかり。これ、日本のツイッター離れを加速させるんじゃなかろうか。翻訳できるから意味はわかるけど、アメリカの話になんか関心ない人多いだろうに。イーロン・マスク氏がトップになってから、チグハグな改良(改悪?)ばかり。
イーロン・マスク氏は、口を開けば表現の自由を言うけれど、カネの力にあかせて自分の発言のアナウンス機関を作ろうとしてるだけのように思えてならない。しかもその目的はカネの力で達成されつつあるが、マスク氏の身勝手さを浮き彫りにするという点で、狙いからズレているように思う。
マスク氏にはどうやら、人びとの意見をどうつないでいくかという哲学がない。ただ、「表現の自由」というフワフワしたイメージを盾にとって、自分の発言を大きく取り上げるアナウンス機関をカネで買っただけに終わったように思う。ここでマスク氏はホンネの醜さが露呈し始めた気がする。
自分なりの報道機関を持たなかった頃は、自分の発言がマスコミからどう切り取られ、どう印象付けられるかを計算して発言していたように思う。だから記者の心を打ち、ひいては読者の胸を打つメッセージを紡ぐことができていた。しかしツイッターを手にしてからマスク氏はおかしくなった。
計算が全然できていない。マスク氏の頭の中にあるのは4つだけに見える。
・ツイッターの経営を黒字化すること。
・自分の発言を最大限に伝える言論機関を手に入れること。
・上記2つを達成するために「表現の自由」を盾にとること。
・カネにあかせること。
しかし黒字化しようとしてインプレゾンビをたくさん生み出し、利用者様にとってゴミみたいなアカウントと反応を増やしてしまっている。マスク氏の発言はツイッターを買収したことでやたら増幅されることとなったが、計算せずに発言することが目立つので空回り。遠慮がないからおかしくなってる。
ひとことで言えば「カネの力で傲慢になってる」ために単に横暴な幼児性がマスク氏に現れるようになっているように思う。人間って難しいな。マスク氏のように功成り名遂げても、「オレはすごい、だからあがめ奉れ」になっちゃうのかな。賢い人だけに残念。