不当な仮説を「再現性」でふるい落とす

(研究者が本当に信頼できる実験をしてるのか一般市民にはわからないという一般の方のツイートに対し)

科学は最終的に妥当な仮説に落ち着いてきます。不公正な実験の結果は他の研究者が再現できないので見捨てられていきます。科学は、誤った実験も行われることを織り込んだ上で、それを「再現性」でふるい落としていきます。再現性とは、別の研究者が同じ条件なら同じ実験結果を出せることです。

他の研究者が「再現できなかった」と報告したら、その実験結果は何か誤っていたと見なします。問題は、一般の方は「一旦出た結果は絶対正しいに違いない」と思い込むことで、混乱してるところです。科学なんて、間違いたくさん起こるんですよ。思い込みもあったりして。

だから我々研究者は、再現性を大切にします。他の研究者が再現できなかったら、その研究は何か偶然が起きただけ、あるいは観測方法に間違いがあったと見なし、忘れていきます。科学で大切なのは、「忘れる」ことです。再現しなかったことは忘れることが大切なんですよね。スルー。

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