左右やめて上下内外で可視化してみる
知人が面白い説明聞いてきた、と。右翼左翼と言うけれど、上下、内外で分類した方が適切ではないか、と。
弱者、社会的に虐げれている人に注目する、「下」に意識が強いのが左翼、金持ちや株主資本主義にシンパシーを感じる、「上」を意識してるのが新右翼(昔の右翼は「下」だった)。
日本がどうあるべきか、日本の独自性に関心の強い、「内」に意識が強いのが右翼、世界の動向に意識が強く、日本も世界の潮流を見習うべきだという、「外」に意識が向き勝ちなのが左翼、だと。
でも、右左で表現すると実にわかりにくい。どうやら上下、内外で仕分けた方がわかりやすいのでは、と。
もしその分類で行くと、現在の私は「上」への関心がちと薄く、「下内外」に関心が強い。ただ、「上」がなぜそんな思考パターン、行動パターンを取るのか、観察対象として興味深いので、自分としては上下内外を楽しんでいる方かな、と思う。まあ、何にでも関心がある。興味が尽きない。
たとえばリベラルは左に分類されることが多い。ところがネオリベと言われる人はどうも上下思考が強く、明らかに上応援。かつ、外国に冷たく厳しい人が多いので内。つまり上・内。どちらもリベラルがついてるのに全然違う。ならリベラルネオリベなんて分類も取っ払って、上下内外の方がわかりやすい。
教育では、優秀な子供だけ英才教育施して、なんて思考の人は、日本の防衛の話題が好きで右に目されがちだけど、これも左右分類入れるとわかりにくい。自分の子供だけ上級国民にしたがってるんだから上、日本の国益ばかり論ずるなら内、でいいと思う。
フェアトレードに取り組む人は左に分類されるかもだけど、これも左右分類したらわかりにくい。海外の貧困に意識強いから「外」だけど、仕入れた商品は割高だったりして、手を出すお客さんは少し高収入だったりするから「上」をターゲットにしている。上下内外はとてもスッキリ物事を可視化できる。
自然素材を愛好する人は左に分類され、国産自然素材にこだわる人は右に分類されがちだけど、これも左右分類ややこしい。前者は海外の手仕事も愛好するなら内外の区別が小さく、後者は内にこだわる。そしてどちらもある程度収入があってゆとりのある人多いから、上気味。
保守は右にされること多いけど、これも左右分類わかりにくい。貧困対策に関心の強い人(下)、貴族制をなつかしむ人(上)、海外に強硬派(内)、諸外国との友好重視(外)もみんな保守にされたり。でも上下内外なら解像度上がる。
上下内外は、従来の分類を可視化するのにずいぶんわかりやすい気がする。解像度上がる。上下内外に仕分けたら、仕分けられた側は「そんなふうに見られるのは不服」と感じ、修正をはかろうとする人も出るだろうから、なかなか有効かもしれない。上下内外の座標軸でいろんなものを見てみると、新たな発見ありそう。