国語力(中学)の伸ばし方

中学生だと、国語の成績が他の教科の成績がどれだけ伸びるかを決定する。国語が80点以上なら、他の4教科は90点以上採ることも可能。もし40点程度なら、他の教科は60点採れてたらよく頑張ってる。国語の点数+10~20点が大体の限界。
そして私の時代から「国語の成績は上げようがない」と言われている。確かに国語は成績を上げにくい教科だが、国語を上げないと他の教科も伸びづらくなる。そこで、私なりに国語の成績を上げるコツを書いてみようと思う。
まず、やはり「文章」に慣れること。国語ができない子は、日常会話が単語だけだったりする。親子の会話も単語で済まされていたりなど、文章にして相手に伝えることが皆無なことも。私が文章で話したりすると、そこの家の下の子が「なんでそんなに長く話せるの?」とビックリしたりする。
そういう子は、ともかく「アウトプット(出力)」させること。単語しか言えないのは、それ以上求められたことがないから。ならば、一語を二語に増やすだけでも構わない。「どういうこと?」と訊いては、子どもに答えてもらう。なるべく言葉をつなげて。
読書が望ましいけど、単語しか話さない子にとって、文字だらけの本は理解不能。ハードル高過ぎ。学習漫画でよいから、入りやすいものを読むとよいと思う。信長や秀吉などの伝記マンガや、朝日新聞出版社の「サバイバル」シリーズなんかよいかも。社会や理科にも強くなるし、時折説明文もある。
国語力をグッと上げることができるのは、なんと言っても品詞分解だと思う。
短い文章でよいから、文節に区切り、単語に分け、品詞を書き、さらに細かい分類をする。これを毎日、二、三行やるだけで、国語力が相当上がるように思う。
例えば「実現していく難しさがある。」という文章なら。まず文節に分ける。
実現して いく 難しさが ある。

文節に分けるコツは、「ね」をつけること。

実現してね、いくね、難しさがね、あるね。

というように、「ね」を挿入できるのが文節の分かれ目。
・・・・・・・・・・・
次に単語に分解する。
実現し て いく 難しさ が ある。
・・・・・・・・・・・
次に、すべての単語を調べていく。
「実現し」動詞
「て」助詞
「いく」動詞
「難しさ」名詞
「が」助詞
「ある」動詞
・・・・・・・・・・・
次に、さらに細かい分類を書く。
「実現し」動詞(サ行変格・連用形)
「て」助詞(接続)
「いく」動詞(カ行五段・連体形)
「難しさ」名詞(普通)
「が」助詞(格)
「ある」動詞(ラ行五段・終止形)
・・・・・・・・・・・
こうした一連の作業を毎日2、3行続ければ、文法のかなりが理解できる。
品詞を習う前に修飾部とか修飾語とか習うけど、私はチンプンカンプンだった。品詞分解を続けて、それがマスターできるようになって初めて理解できた。それができると、どの言葉がどこにかかっているのかがわかって、文章の構造を理解できるようになった。
さて、問題は。品詞分解したとして、誰がそれを丸つけしてくれるのか、ということ。昨今の先生はお忙しいが、中学の国語の先生にお願いするとよい。私は中学、高校の時、国語の先生に添削してもらった。国語の先生なら造作もないことなので、試しに御願いしてみるとよい。大概快く引き受けてくれる。
それか、塾の先生にお願いするとよい。この品詞分解、図らずも英語の文法の理解力も上がる。国語の文法が理解できないと、英語の動詞とかも全く理解できない。しかし国語で動詞が見分けられるようになると、英語では大概、動詞は二番目(主語の後)にあるということを「発見」できる。
副詞はたいがい、動詞の前に位置することも分かる。こんな英語の構造の理解をするためにも、国語の品詞分解をやっておくと、天と地ほど実力の違いが出てくる。
品詞分解で文章の構造が理解できるようになると、長文読解もかなり楽になってくる。なにせ、毎日2,3行の文をきっちり学べば、中学生としては結構な学習量。毎日の場合、だいたい3か月もすれば、品詞分解はほぼ完ぺきに行えることができるようになる。すると、国語は80~90点くらいにはなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?