若者自立支援の現場感
独り立ちしようにもできない若者の自立支援の現場の空気感が伝わる記事を、辻󠄀由起子さんが紹介されていたので、シェア。
・・・
【 アウトリーチのその先 】
アウトリーチをしたあと、「見守り」と言われますが。
普段やっていること。
ここ数日の、ほんの一例です。
▶️ お風呂が流れなくなりました
排水口の見えている部分だけじゃなくて、フタを外してその下も髪の毛を取らなあかんで。
パイプにもたまるから、パイプ掃除もね。
▶️ 小豆みたいなやつ。なんですか?
あいつらの卵だね。
殺虫剤がきかないから踏み潰す。
▶️ 緊急連絡先になってくれる人がいないので、書類が書けません。なってもらえませんか?
ええよ。
▶️ (役所など)ひとりで行くのが怖いです。
(家庭訪問に来られても)何を言われるかわからないから怖いです。
同席してもらえませんか?
(ほぼ全てのケースで言われる)
ええよ。
▶️ アルバイトだけでは生きていけません
就労支援はつないで終わり…ではありません。
採用されてもシフトに入れない。
交通費が出ない。
能力とかけ離れた仕事を紹介されたので続かない。
など、仕事が見つかったから安心とは限りません。
安易に仕事を紹介するのではなく、続くかどうか最低1ヶ月は伴走が必要です。
1ヶ月がムダになる = 1ヶ月の給料がない = 1ヶ月の生活費がない = 1ヶ月食べるものがなくなる。
安易な「仕事を紹介する」は、生死を左右します。
(1ヶ月分の生活費は誰かから借りるしかないので、次に就職が決まってもマイナスの支払いからスタート)
「こども」「家庭」「若者」支援の実態は、こういうこと。
小さな困りごとが、大きな困りごとに発展します。
小さな困りごとが積み重なると、セルフネグレクトに繋がります。
ゴミを捨てることができない…そんな小さな困りごとからSOSが始まります。
何から手をつけたらいいか、優先順位がわからなくなって、生きていること自体がしんどくなります。
現場にいてる人なら「わかるー!」と共感してもらえるかと🙏
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?