クリスマスのスイーツを受け取った、かつて少年院にいた方からのメッセージ
先日、少年院の子どもたちにクリスマスのスイーツをプレゼントしよう、という辻由起子さんのご活動を紹介させていただきました。たくさんの方がご寄付くださり、ありがとうございました。私も、土壌肥料学会で頂いた賞金の残りを寄付させていただきました。
https://note.com/shinshinohara/n/n481974eadbba
2年前、この企画がスタートした時、少年院にいた方がメッセージを寄せてくれました。了承を得たうえで、それを転記させていただきます。
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「変化の始まり」
今年も辻さんが加古川少年院でクリスマスプレゼントをスイーツを送ってくださるそうです。
実は私も一昨年のクリスマスに加古川学園の中でこのプレゼントをいただきました。確実にそこから自分の人生が変わり始めていて、私にとっては大袈裟でもなんでもなくここが人生の転機でした。
絵を仕事にするきっかけをくれたのも辻さんで、その辻さんとの出会えたのはこのクリスマスプレゼントと講話があったからで、この経験がなければ少年院を出てから絵を仕事にするなんて発想はなかったしこんなにたくさんの方と出会うこともなく、本当に生きていたかもわからないなと思います。
少年院にいる少年のイメージが皆さんにとってどういうものなのかわからないのですが、本当に色んな環境で育って普通じゃない経験をしている少年がたくさんいて「もう死んでしまおう」とか「どうせ自分なんて」とか言い出したらキリがないくらいネガティブな気持ちを抱えていたりします。
ですが、その気持ちの大元は不安でその不安を見せたくなかったり、どう伝えたらいいかわからないから虚勢を張ってみたり塞ぎ込んだりしているだけなんです。
もちろんそれで人を傷つけるのは悪いことですし許されることではないのかもしれませんが、そもそも「自分の不安の伝え方を知ってたら」「周りに一人でも聞いてくれる方がいたら」そうなっていないんじゃないかと私はそう思っています。
少年院の中で学ぶことはとても多いですが、実際に支えてくれる方がいるということや自分は一人じゃないということを体感できる機会は少ないので、本当に貴重で温かみのある経験になっています。
だから少年院にいる少年みんながその機会を経てなにか少しでも感じたり気づいたりすることができるよう皆さん、ぜひご協力お願い致します。
私もまだしっかり自分の力で立てているとはいえないので偉そうなことはいえませんしなにができるわけでもありませんが、実際にこのプレゼントをいただいて人生が変わったものとしてぜひ少年達を応援していきたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願い致します。
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以上です。非常に達意の文章で、正直、驚かされます。こうした有為な若者が、ほんの少しのきっかけで前を向くことができるなら、ほんとうに素晴らしいことだと思います。もしかないますなら、冒頭の記事に寄付先を紹介しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
銀行名:りそな銀行
支店名:茨木支店
口座種類:普通
口座番号:0430869
口座名義:子ども・若者・シングルマザー応援基金
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