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高専卒がスタートアップへ転職してきて思うこと part2

前回記事(高専卒がスタートアップへ転職してきて思うこと part1)に引き続きpart2を書きます。良ければ前回記事から読んでいただけると幸いです。前回は良かったなと思うことを書きましたが、今回は苦労したと思うことについて書きたいと思います。(※この記事は個人の感想であり、すべての高専生に当てはまるわけではありません)

1. 環境に大きな変化がないため、順応に苦戦する

大半の人が高校→大学のように、10代後半から20代前半までに環境が大きく変わるタイミングがあります。そして高校の中ではクラス替えがあったり、大学では取る授業によって毎年全く違う人たちと授業を受けることがあったりと新しいコミュニティでの順応をしなければならない場面が多くあると思います。

その点、高専ではクラス替えがなく、5年間同じクラスメイトと授業を受けます。そのため、良くも悪くも慣れたコミュニティで様々な経験が完結するので、いざ新しい環境になるとなった場合に順応するのに苦戦することが多くあります。実際に、私も新しく関わる人とのコミュニケーションの取り方に迷うことがあり、そのような場合に高専時代が如何に過ごしやすい環境だったかを痛感しました。

2. 境遇が似たような人との経験が多い

人生において学生時代の経験というのは、かなり大きな影響を与えると考えます。前項にも書いたように、高専生は5年間同じクラスメイトと学生生活を送るので、成功体験も失敗体験もそのクラスメイトと共有することがほとんどです。しかし、高専に入学するような人というのは考え方やバックグラウンドが自分と近い人が多いように思います。まして、かなりの時間を共有してきているので、阿吽の呼吸ではないですがコミュニケーションミスが起きづらい環境であった気がします。

学生時代でそのような経験が多いため、最小限の言葉でも伝わるだろうであったり、こちらの意図含めて察してくれるだろうという気持ちが自然と自分の中に生まれます。そうすると、まったく違うバックグラウンドを持ったメンバーとのチームになったときに、自分の言葉足らずが原因でコミュニケーションミスにつながったり、不快な思いをさせてしまうことがあります。(ちなみに今でも模索中です。笑)

3. 英語が絶望的に弱い

これは恐らくほとんどの高専生が感じるのではないかと思うのですが、一般的なレベルと比べて英語の能力が圧倒的に低いと思います。理由としては、高専は1年次から専門科目の授業があるため、高校と比較しても英語の授業数が少なく、数少ない英語の科目も工業英語といった専門寄りの英語の授業なので、自分で勉強の機会を作らない限り中々能力は上がりません。

実際のところ、私は卒業時にTOEICは400点ちょっとしかなく新卒の会社では特別英語研修を受けなければならないようになったり、今の会社でも英語でのコミュニケーションに歯がゆい気持ちになることが多くあります。そして、最新の技術書、論文などは英語で書かれていることがほとんどなので、英語の能力によって仕事の質、効率共に圧倒的に変わってきます。


前回記事で宣言していた通り、今回は高専卒で苦労した(している)点について書きました。書いているうちに、改めてこれまでの経験を振り返って活かされているところ、苦労しているところが次々と出てきているので、また記事を書いていきたいと思います。

出来れば現役の高専生に何らかの参考になったり、同じように高専卒の方には共感してもらえる箇所があれば嬉しいです!

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