大企業の仕事ノウハウを中小企業経営に活かす方法
筆者は東京で大手企業のサラリーマンとして四年働いていた経験がある。素材系製造業の営業がその職種であった。
四年勤務の後、親の営む中小零細企業に転職する。こちらも製造業、八人程度の加工会社である。
大企業をやめた理由
それは、会社が嫌いだったからではなく、働くにつれて製造業という仕事の深みを知り、営業ではなく、現場で働き、製造業のコアである「技術」に直接触れながら仕事をしたいと強く思うようになったからである。
中小企業で働くようになってから気付いた、大企業で働く人と中小企業で働く人の違い
多くの中小企業の経営者は、中小企業で働いた経験しかないということにしばらくしてから気付いた。学校を卒業してそのまま親の経営する会社に入社した人もいれば、中小企業で働いた後、起業した人もいる。皆さんとてもパワフルであり、魅力的な人が多い。人付き合いがうまく、地元に友だちも多い。
比べて大企業のサラリーマンは、何事にも慎重で、人付き合いもどこかドライな人が多い。言い換えればスマートな人付き合いと言えるかもしれない。その一方、仕事の仕方も非常にスマートであり、かつ、熱をもって仕事をしている人が多い。
大企業的な仕事のスマートさと中小企業的な泥臭さ…この二つを併せ持った経営者は実は少ない…。私がこの事実に気付いたのは転職後五年くらい過ぎてからだ。この二つを併せ持ち、大企業の強みと中小企業の強みを同時に活かすことで、他社にない強みを産み出すことができる。道半ばではあるが、会社経営の道中に気付いたことを今後綴っていこうと思う。
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