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NFTクリエイターサポートプログラム①ファンコミュニティの作り方

5月11日に渋谷109にてクリエイターを対象に、metaとシンセカイテクノロジーズが運営する"クリエイターレーベル"cryptex"共同開催のワークショップイベント「42’LABEL’」のイベントが行われました。今回から3ヶ月にわたるクリエイターをサポートするプログラムがスタートしました。

「LOVEガール 」founder ヨシオカ氏「かたはばせまし」founder しもんずげーと氏がゲストとして登壇されました。

今回は「ファンコミュニティの作り方」というテーマのもと、実際にイベントで話された内容や来場された方々の声を取材してきたのでぜひご一読ください。

「42LABEL」とは

meta×cryptexが主催する、初心者クリエイター向けにNFTを「知る」「持つ」「作る」「売る」という4つのステップに分けて全6回、年2回実施するワークショップ形式のイベント。NFTを制作する方法、コミュニティを盛り上げる方法などクリエイターが新たなスキルを学ぶことを目的としています。

cryptex Twitter: https://twitter.com/cryptex_creator
cryptex Instagram: https://twitter.com/cryptex_creator

metaがクリエイターの活動を後押しするための新たな拠点として2023年3月に運営を開始した渋谷109の8階にある「クリエイターコラボレーションスペース」で開催されます。

ヨシオカ氏、しもんずげーと氏による「ファンコミュニティの作り方」をテーマに、事前にクリエイターから質問を募ったQ&A形式のトークセッションが行われました。

ヨシオカ氏 https://twitter.com/_yoshioka__
2021年10月にNFT活動を開始し、オリジナルキャラクター「LOVEガール」のPFP向けコレクションを運営。日本、タイ、キューバを中心に二次創作作品が発行される。アパレルブランドとのコラボ、LOFTや渋谷PARCOでのリアルイベントなどにも力を入れている。

しもんずげーと氏 https://twitter.com/shimonzgate
2014年Vineなどのショートムービー配信アプリ開始。翌年YouTuberプロダクション「VAZ」に所属し、自身の活動と並行して所属タレント達のイラストを担当。2017年フリークリエイターへ転身。2021年NFT活動を開始。現在は、けんすう氏、youtuberないとー氏のNFTプロジェクトのイラストを担当。ピンタレスト・ジャパン株式会社で使用されるイラスト制作の他、テレビ東京シナぷしゅ「どうぶつファクトリー」のナレーションなど幅広く活動。

Q.NFTを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

ヨシオカ氏

2021年にイラストを描き始めた時に知り合いの方が「NFT作品で〜ETHで売れた」というのを言っていて、そういう稼ぎ方があるのかと思い、自分で調べてどんどんのめりこんでいきましたね。

しもんずげーと氏

TikTokを約1年間お休みしていて再開しようとした矢先、シャドウバンにあい、再生数が伸びなくなりました。そして「クリエイターとしてもう終わってるのかな」と考えていた時に知人からNFTのことを聞き、始めたのがきっかけですね。


Q.オリジナルキャラクターはどうやって生まれましたか?

しもんずげーと氏

元々NFTを始める前から白くて丸い宇宙人のキャラクターを描いていたのですが、リアルイベントに出展してもファン以外には何のキャラクターか分からず、素通りされることが多かったので、誰でも1発でわかるイラスト、かつ自分が好きだったクマをモチーフにキャラクターを完成させました。名前も「かたはばせまし」と覚えやすい特徴的な名前にしました。

ヨシオカ氏

男性にもいいなと思ってもらえるように「可愛くなりすぎないイラスト」を意識して女の子のキャラクターを描いた結果、今のキャラクターになりました。

Q.1人でNFTをやることで出てくる良いこと、悪いこと

ヨシオカ氏

良いことは自分のペースで自分の作りたい作品を作れることです。ストレスなく仕事ができることが大きいです。
逆に大変なことは自分でこなせることに制限があることです。例えば3D制作やプログラミング、ディスコードなどの運営など。自分のスキルや知識が足りずになかなかやりたくても実現できないことがあります。しかし、一人でやるからこそやりたいことや、進行中のプロジェクトの軌道修正など柔軟にスピーディーに行うことができるのもいい点です。

しもんずげーと氏

チームではないので、プロモーション活動が1番難しいですね。2021年頃はTwitterのスペースに1日何回も入って自分の作品を宣伝したり、寝ているときでも海外のスペース入りながら寝るなどとても苦労しました。
また、自分1人だけだと作品のネタ切れになることもあるので、ホルダーさんや作品を求めている方にアイデアを募り、「一緒に作り上げてく」コミュニティには感謝しています。また、1人で運営されているクリエイターは他の人から意見をもらったり、吸収していくことも大事なのではないかと思います。


Q.最初に買ってくれた人を覚えていますか?

ヨシオカ氏

もちろん覚えています。Twitterでも有名な方に買っていただきました。そこから、その方がスペースなどで宣伝してくれたおかげで色んな人が購入してくれるようになりました。影響力だけでなく、コミュニティを持っている人などに購入してもらうというのも1つの手だと思います。

しもんずげーと氏

NFTを最初に教えてくれた友人がNFTを始めた記念で購入してくれましたね(笑)その友人が販売方法も一緒に考えてくれました。2作品購入されるごとに価格が上昇する販売方法をしていました。2作品ごとに価格が上がるので「今買わなければ後から高くなるぞ!」という購買意欲に繋がったのか、そこから購入者がどんどん増えていき、NFTの価格が高額になっていきました。余談ですが、NFTを扱ったことはないけど私の作品を購入したいという方がいたので、ウォレットの作成方法を教えて買ってくださった方もいました。また、OpenSeaではなく、違う媒体LINE NFTなどでも販売したおかげで新しい層の方が購入してくれるようになりましたね。

Q.NFTを始めて困ったこと、その解決策

しもんずげーと氏

最初は好調でしたが、ある日ぱったり売れなくなったときがあって。その時は自分の作品があまり好評ではないのかと精神的にとても不安になりましたが、「NFTには冬の時期が必ずあるから自分の作品は皆に求められている。その間は別の仕事などに集中しよう」と考えを変え、継続して作品を制作し続けたら自然と作品が売れるようになっていきました。なので、自分の作品が売れないからといって諦めるのはとてももったいないことだと思います。

Q.宣伝方法はどうしていますか?

ヨシオカ氏

Twitterです。タイムラインで制作過程を公開したり、販売時間を公開して注目を集めたりなどしています。

しもんずげーと氏

私の作品は現在オークション形式で販売しているので、オークション開始の30分前にTwitterのスペースを開き、作品に込めた思いなどを発信して盛り上げるという施策をとっていますね。


Q.1つのプロジェクトを出すまでの期間はどのくらいでしょうか?

ヨシオカ氏

私は現在2つのコレクションを運営しているのですが、1つ目のコレクションは1ヶ月で約50点ほど、2つ目のコレクションは50枚で1年ほどかかりました。また、私は*ジェネラティブではなく、1枚1枚描くという手法をとっているので時間がかかっていますね。

ジェネラティブ=頭、体、足などパーツ毎にイラストを描き、システムで自動的に作品を生成すること

しもんずげーと氏

私も1点1点手書きで描いています。期間は1年半で50枚ほどですね。人によって制作期間は変わってくると思います。

Q.他プロジェクトとコラボをする際の難しさや報酬の分配方法はどうしていますか?

しもんずげーと氏

コラボの報酬は現金ではあまりいただくことはないですね。
コラボしたプロジェクトの作品を1枚もらうなどしています。
また、コラボは自分の作品を知らない方にもアプローチできて相乗効果があって良いのですが、あまりやりすぎると自身のキャラのオリジナル性がなくなるのでバランスが大事だと思います。
コラボ相手を探す方法としては、プロジェクトによってコラボパーツなどを募集していたりするのでそういったプロジェクトに参加するのも良いと思います。

Q.コミュニティを盛り上げるためにどんなイベントをやっていますか?

ヨシオカ氏

デザインフェスタなど大きいイベントや、NFT展示会のブース出展などをしてグッズ販売などをコツコツやっています。
プロジェクト運営ではコミュニティが盛り上がりすぎるとコミュニティの意見を反映しなきゃという使命感が生まれるので、自分の作りたい方向性に持っていくのが難しくなる可能性があるというデメリットもあります。なので私は自分発信でコミュニティは作らず、自然にコミュニティが生まれる環境作りを意識しています。
自分のペースで作りつつ、応援してくれる方というバランスが大事だと思っています。

しもんずげーと氏

イベントではないですが、ツイッターなどSNSは毎日更新して「私は継続的に活動している」ということを発信し続けることは大事だと思います。
更新が止まっているとコミュニティの熱が冷めてしまいますし、不安を与えてしまうことにつながるので発信は大事だと思いますね。


Q.今熱いコレクションなどはありますか?

ヨシオカ氏

今はユーティリティなどがしっかりしているプロジェクトが注目されてるのではないかと思いますが、私は最近ユーティリティのないプロジェクトが気になっています。「Wha’s up John」などがいい例で、元々は「楽しいへのチケット」「ユーティリティは基本ありません」とプロモーションしていたように覚えています。しかし結果的にユーティリティは生まれてきています。ホルダー同士でコミュニケーションを取れる施策をとっているコレクションなども持っていて楽しいと思います。

しもんずげーと氏

普段は投資目的よりも、アートが好きで作品を買うことが多いです。「MetaSamurai」などは、COACHやBEAMSとコラボしたり、今後も新しいことを何かしてくれそうで注目しています。あとは「PANKEE」というヤンキーとパンを掛け合わせたコレクションなども好きです。

Q.今後の目標を教えてください

ヨシオカ氏

リアルの場所での認知度や影響力も高めていきたいです。そのためにグッズ販売やリアルイベントへの参加など積極的にしています。最終的にはホルダー限定のグッズや何かしらのユーティリティなどを付与できるようなプロジェクトにもしていきたいです。

しもんずげーと氏

私が描いているキャラクター「かたはばせまし」をスヌーピーやプーさんなどの世界的に有名なキャラクターにしていきたいです。そのために世界中の方の目に留まりやすいNFTという領域を選びました。これからも頑張って描いていきたいと思います。

参加者の声

今回はワークショップもかねているため、あえて人数を絞って10名程のクリエイターの方が参加されていました。過去のイベントの中でも1番クリエイター気質の方が集まっており、皆さん熱心にメモをとって積極的に質問をしていました。フィジカルグッズの紹介では缶バッジ、ステッカーなど定番のものから帽子などのアパレル商品やGASGO2.0様に作成依頼した3Dパネルなどゲストの方が実際に販売している様々なグッズがあり皆さん食い入るように見ていました。フリータイムの際にも積極的にゲストや運営と交流を図るなどアグレッシブな姿勢がとても印象的でした。




まとめ

1人でコレクションを運営することはチームがいない分、負担も大きいですが、自由度も高いので自分のペースで仕事をしたい方には向いていますね。また、宣伝方法などはコミュニティの熱量を事前に高めて作品の認知度を高めることが人気になるための鍵になると思います。

「42LABEL」イベント限定NFTを配布

クリエイターの方にNFTを身近に感じてもらうために、イベントに来場してくれた方のみGETできる、42LABEL限定NFTが配布されます!
次回のイベントでも配布予定なのでぜひ来場の際はGETしてください!

次回イベントについて

全6回におよぶクリエイターワークショップ
5/25(木)に実施された第2回目のイベントの様子も近日公開!
ワークショップは今後も隔週で開催されます。
今期分の参加者募集は終了しておりますが、イベントの様子は随時お届けしますのでお楽しみに!


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