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One month away from the Paris 2024 Olympics

このパリ2024オリンピックのプロジェクト。採用の面接を受けてからは1年7ヶ月、働き始めてからはちょうど1年ほどが経った。そして開幕まであと1ヶ月。日本ではどんな形でニュースになって、人々の関心事になっているのかすごく気になります。

ちょうど1年前、私が担当する会場がParis2024に引き渡されたときは20人ほどだったオンサイトで働く同僚の数も、今では組織委員会のメンバーや会場のメインユーザーであるライツホルダー(放送局)が続々と来て数百から千人という多くの人が日々会場で準備を進めています。

開幕はあと1ヶ月後。
私はスポーツの競技会場ではなく、非競技会場の一つである国際放送センターを担当している。55ある会場のなかで最も規模が大きく、一番早くからオペレーションを始め、大会中も24時間オペレーションを回す。世界中にコンテンツを届けるための大切なベニュー。スポーツはアスリートが、映像制作はライツホルダーが行うので自分は視聴者へ届くコンテンツには直接的には何もかかわらない。直接スポーツにふれることもない。それでもその下地として自分たちParis2024側の準備があることを思うとこの会場で働けることをとても嬉しく感じます。

1年前のまっさらな会場@国際放送センター

オリンピックでは普段なかなか報道されない競技にもスポットライトがあたるところがいいなと思っていて、特に個人競技の活躍を見るのが楽しみです。一本のレース、数回の試技、ほんの数十秒のあいだに結果が決まるものもある。その一本のために4年間あるいはもっと長い時間を注ぎ込んで努力を重ねている背景があるから感動するし、同時に儚さもあって見る側もとても心打たれる瞬間があるんだろうなって思ってます。

年が明け1月から今日までの日々は光のような速さで過ぎて本当に大変なことも多々あった。それは他の部門も同じで数多くの困難に直面してきた(今も取り組んでいる)ので個々に触れることは割愛します。

3月には地方の小学校を訪問。五輪プログラムの一環で子どもたち交流させてもらいました。

今は部門のマネージャの一人として、周囲を引っ張る立場に変わった。5,6月に加わったイタリア人・アメリカ人・オーストラリア人の同僚に業務を教え面倒を見ながら、並行して計画に沿ってを進めることをしています。ここで働くようになってから、仕事における自分の強みは周囲の環境や一緒に働くメンバーによって変わるんだということを学んだ。今までやって当たり前だと思っていたタスク管理や情報をわかりやすく整理すること、物事を細部まで詰めることは外国人よりも圧倒的に強みになるしそこでチームに貢献できている。自分に直接問い合わせをもらえることも増えたし、上司にも信頼して任せてもらえている。1年前はTECの専門性もそこまでない、日本人がいない環境でどう貢献できるのだろうかと懸念もあったけれど、どうやってうまくマネジメントしていくか少しずつ理解してうまくやってこれるようになった。

最近は大会が終わって11月, 12月からは次どうするの?って聞かれることも増えてきてそこの懸念ももちろんあるんだけど、とりあえず今の役割をきちんとやりきることが第一。残り1ヶ月のラストスパートをがんばろうと思う。

パリの夏の始まりを迎えたような気候で6月後半からとても暑くなった。街がどんな様子になるのか想像できないけど、訪れた人が楽しめる時間になるようにこの1ヶ月過ごしたいなと思います。日本でも好意的に取り上げられて楽しんでもらえるといいな。

コンコルドの会場視察
アリババで働くクラスメートをはじめ、スイスで一緒だった仲間ともパリで何回か会えそうで大会が楽しみ