![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151824986/rectangle_large_type_2_ff7c631a409659bad9d4f44517715538.png?width=1200)
なぜ中韓が怒るのか? 早田ひな選手、特攻平和会館発言についてまとめ 後半
中国代表の孫穎莎と男子エースの樊振東が(早田ひな選手の)フォローを外した
https://news.yahoo.co.jp/articles/62dceec2722bf69ad32743507f7c0d9e4692360e
韓国メディアから
「感動的な抱擁シーンが薄れてしまった」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_sports/articles/900006808.html?page2
ここまでの記事をお読みの方であれば知覧特攻平和会館が、どのような存在かお分かりだと思います。
日本における悲惨な事実、我々への戒め、二度と起こさないための教訓、という位置付けになるわけです。そしてこのような悲惨なことや戦争を二度と起こさないためにはどうすれば良いかを考える場所、ということです。
にもかかわらずなぜ海外から批判されるのでしょうか。
しかも戦ったのはアメリカ軍で、中国、韓国ではないはず。
なぜ……!?
食い込んだダイヤモンドオンライン
ダイヤモンドオンラインでノンフィクションライターの窪田順生氏がかなり食い込んだ論説を述べていました。
私なりにまとめるとこうなります。
・間違ってはないのだけど、あの場所であの状況で言ってしまうと、炎上の可能性は確かに強かったと言わざるを得ない。
・まわりの人が禁止キーワードをしっかり教えておくべきだった。
なぜ中国、韓国が炎上したのかについて、逆の立場だった例えを挙げています。
(日本人対中国人の対決があり)どちらが勝ってもおかしくない接戦を制したのは日本人。しかし、中国人選手はそれを自分のことのように喜んだ。両者は互いの健闘を讃えるだけではなく、怪我や体調なども心配し合う映像などが世界に流れた。(中略)
五輪閉会後、中国に帰国したこの選手が会見で、記者から「これから何をしたいですか?」と質問をされて「北京にある抗日戦争紀念館に行って、生きていることを、そして自分が卓球をこうやって当たり前にできているということは、当たり前じゃないというのを感じたい」と言った。
この中国人選手に向けて、日本人はどのような言葉をかけるだろうか。「あの感動を返せ!」「やっぱり中国人はどこまでいっても中国人だな」など怒りの声にあふれるはずだ。この中国人選手のファンは「なんでわざわざそんなこと言うの?」と裏切られたと感じるだろう。
揚げ足取りになってしまったら申し訳ないのですが、やはり「抗日戦争紀念館」と「知覧特攻平和会館」は違うよな、と思ってしまいます。抗日戦争というのは明らかに敵対心がありますが、「知覧特攻平和会館」は日本の犯した過ちを繰り返さないための場所であるからです。
しかしこのライターの方が言いたかったのは、事実はどうであれ、それを知らない人が多かったり、デリケートなキーワードである以上、炎上リスクは高い発言だった、ということでしょう。
「知覧特攻平和会館」ではなく「過去の戦争について学べる施設などに行って」との言い換えも提案されていますが、もうそこまでぼかすなら言わなくても良いんじゃないかと思ってしまいます。
日本人って、炎上に敏感ですよね……
そりゃ私も炎上は怖いです。今この記事書きながらも炎上したらどうしようと常に考えています。
でも炎上より大事なことってありますよね。おそらく中国の人って思ったことを全部言う、だから喧嘩にもなる、でも言い合ってとことんやり合って、わかるところはわかる、わからないところはわからない、ってきっぱり線引きをしているんだと思います。
今回も早田ひな選手の思いは素晴らしいし、知覧に行きたいと言ったことは同年代の若者にも影響を与えたでしょうし、素晴らしい意義があったと思います。
中国の選手は明確に態度を表した。批判的な意見も飛び出した、でもだからこそそれについて考える機会が与えられたということもできるのではないかと思います。
孫選手も樊選手も個人の思い以外にも色々としがらみはあるでしょうが、時間が経てばわかってくれるのではないでしょうか。
まだ間に合うよ! 早田選手と孫選手、樊選手!
これが靖国神社だと難しいかもしれませんが、「知覧特攻平和会館」だったんです。海外の人で勘違いしている選手が多いのかもしれませんが、再度言いますが「特攻平和記念会館」は、
「再び戦闘機に爆弾を装着し敵の艦船に体当たりをするという命の尊さ・尊厳を無視した戦法は絶対とってはならない、また、このような悲劇を生み出す戦争も起こしてはならないという情念」
で成り立っているのです。それは日本人への戒めであり、その先はお互いの明るい未来であることは同じであるはず。であればむしろこの機会に、中国、韓国の人にも知ってもらいませんか、この存在のことを。
Bタイプのように「美化」するような意味合いがなければ、きっと同じ目線で戦争の悲惨さを知ることができるはず。
もしこれを読んでくださった方がいらっしゃったら、日本人はまず知覧に行ってみてください。そして何らかの形で中国、韓国の方に知ってもらえる機会があれば、そういう場所だということを伝えてもらいたいです。
最後に
早田ひな選手、オリンピックでの感動をありがとう! そして、知覧のことを言ってくれてありがとう!