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トランプ大統領候補の「奇跡の写真」から、入試に表れない「才能」について考えてみた。

トランプ次期大統領候補のいわゆる「奇跡の写真」が一躍有名になりました。2024年7月13日に、AP通信のカメラマン、エバン・ブッチ(Evan Vucci)氏が撮影したトランプ氏の銃撃写真のことです。太字部分で検索するとすぐに出てきますし、下にリンクを貼り付けました。ただし、リンクはいつまで利用可能かわかりません。

まず、トランプ前大統領について。選挙集会で演説中、銃撃を受けながら、たまたま横を向いたために、致命傷にならず、右耳はじを貫通するだけにとどまった。強運の持ち主と言っても過言ではない。しかも、その後すぐに護衛の人達のよる人間盾の狭間から「Fight!Fight!Fight!」と拳を突き上げながら、再狙撃防止と手当のためにその場を後にした。普通の人なら、いや、命を狙われる可能性があると自覚している立場の人たちでも、実際に銃撃を受け負傷した後でとっさにあのような、その場に最適な行動はとれないであろう。もちろん、彼のShowmanとしての経験が手伝ったかもしれないが、こんな極限的な事態でありながら、その場で瞬時に最大の効果を生み出す行動がとれるとは、準備とか努力とか訓練とか経験とか、そういうものを飛び越えた「才能」というしか仕方がない。

次に、「奇跡の写真」を撮ったカメラマン、エバン・ブッチ氏について。彼は、2020年5月には米ミネアポリスで起きた白人警官による暴行で黒人男性が死亡した事件をめぐる抗議行動を撮影している。その時の写真で2021年ピューリッツァー賞速報写真部門を受賞した。今回の写真は、アメリカ国旗をバックに、トランプ氏が血を流しながら拳を突き上げる写真で、SNS上で瞬く間に全世界に広がり、各方面から絶賛されている。彼は、長年トランプ氏を取材しており、その日、左肩越しに「数発の銃声」を聞いた後、この事件が持つ重大性を直ちに理解した。そして、これは記録に残すべき歴史的瞬間だと直感し、すぐにステージに駆け寄り、トランプ氏や護衛するエージェント、周辺の写真を何枚も撮影したとYoutube動画で話している。

こちらは、熟練と才能の結果であると考えてよいと思う。ジャーナリスト兼カメラマンとして、何が求められているかを追求してきた経験により、瞬間的に起きた事件を瞬時に判断して、最適な瞬間を写真に収めることができている。これ以上の写真が世間に出てこないところをみると、彼の写真が最高な出来栄えであったことがわかる。なにかコンテストがあって優勝したわけでもなければ、この写真を売られて売上高が高かったというわけではないが、私の話題にしている、

「売れる」能力を持っていると言っても異論はないと思う。「運」も実力のうちとよく言われるが、このことは「才能」と絡んでその評価に大いに興味を引き付けられるところである。

アメリカの一流大学は、この「才能」を持つ受験生を評価する。

※ 冒頭の画像は、以下のサイトより拝借しました。
トランプ氏暗殺未遂、カメラマンはいかにしてその瞬間を捉えたのか(1/2) - CNN.co.jp