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【記事の感想】「日本のノーベル賞、研究力低下で激減必至」って、過去20年くらいほぼ同じ記事出している。


#日経COMEMO #NIKKEI

何もノーベル賞を取るだけが、各国の科学者の優秀性や国力のバロメーターではないが、国家に国民の豊かさを守り続ける義務があるとすれば、その政策の正しさを測る目安にはなるでしょう。

ノーベル賞受賞者は「少額でいいから好奇心に基づく研究ができるようにしてほしい」と訴えます。科研費を増額し、多くの研究者に助成する方が有効だとみられます。
国は「10兆円ファンド」を作ってトップ校の支援に乗り出しています。しかし、基礎研究は有力大学だけでやればよいわけではありません。

上記引用の部分に反応して、

エビデンスを踏まえ、「選択と集中」や「10兆円ファンド」ではない振興の仕方を考えるべきです。

という、今の政策に疑問・反対をしているコメントばかりつきました。

いやいや、「選択と集中」や「10兆円ファンド」は、それ以前の政策のありかたを反省しての政策変更だったのであり、それこそ「10兆円ファンド」なんて、まだ始まったばかりなので、結果が出てくるのはまだ先のことになると思います。

以前からずっと指摘されている問題点は、以下の通りなのでしょう。

2004年の国立大学の法人化以降、基盤的な資金である運営費交付金が削減されてきました。人件費抑制のため、多くの大学が常勤の教職員を減らしました。雑務に追われ、研究時間が減っています。また、若い研究者は任期付きの雇用が増え、博士課程への進学者が減りました。深刻な科学力の低下を招いた大きな要因といえます。

もちろん、私が「選択と集中」や「10兆円ファンド」を全面的に賛成をしているわけではありません。文科系の大学院のあり方も含めて、研究者への待遇とその成果の公共・国家的利益についての関係を注視し、いまだに、うまく機能していない構造を改善するアイデアを考えていきたいです。

最後に、今後、アメリカのDARPA、中国の論文の数によって報奨金が出る仕組みについて調べたいと思います。それから、インドが躍進していることは、昨今のいろいろな経済ニュースから、当然、容易に想像できますが、記事のように、実際にデータを取って示されるとなかなかのインパクトがありました。インドがどういう仕組みで成果をあげているかも研究していきたいです。