拝啓、撮られるのが苦手なあなたへ。
こんにちは。
カメラ紳士もーりーこと、森川亮太と申します。
『優しさを、鮮やかに。』というコンセプトで、"カメラ紳士"と名乗り、撮影を始めてから3ヶ月が経とうとしています。
幸いにも、これまで沢山の人を撮る機会を頂いてきました。
最近、
「もーりーさんの写真、優しさが出ていてすごく好きです!」
「私も撮られてみたいのですが、実はカメラを向けられるのが苦手で…」
なんていうメッセージを頂くことが多くなりました。
私の写真を見た方、私に撮られた方はよく「あなたの写真は、表情がとても自然で、優しい。」ということを言ってくださいます。
「君が撮れば、どんな悪人でも優しく見えるようになる気がする。」
とまで言ってくれる人もいて、さすがに笑いました。
写真家やカメラマンに師事したことはなく、完全な独学なのですが、「撮影日まで緊張していたけど、撮られてよかった。」と言ってくれる人も多く、大きな支えになっています。
それと共に、最近はもっと色々な人に「今の自分」を残すことの楽しさや、喜びを感じてもらいたいと思うようになりました。
今回書くのは、表題の通り、「撮られることに”ちょっと”抵抗感がある」、「それでも写真を撮られてみたい…!」と思っている人に向けて、私が普段人を撮るときに、どんな風にコミュニケーションを取り、カメラを向けているかということをまとめてみました。
「写真を撮ってもらう」という行為が、少しでもハードルの低いものになれば嬉しいです。
まずは一杯の珈琲を。
「カメラじゃないんかい!!」とつっこんでくれた人、ありがとう。
ただ、これにはちゃんと理由があるのです。
気心知れた友人にスマートフォンを向けられるのと、会ってすぐに「じゃあ撮りに行きましょうか!」といって撮影場所でカメラマンに一眼レフを向けられるのでは、機材や状況だけではない、気持ちの面で大きく違いが生まれていると私は思っています。
タダでさえゴツくて黒光りするボディに、大砲のようなレンズをつけて向けられて、誰が自然な表情をとれるというのでしょう笑
撮られ慣れているモデルさんや、一眼そのものに抵抗がない人もいないわけではありませんが、大抵の人は威圧感を感じてしまうと思います。
かくいう私も何度か撮られる側に回ってみて、レンズを向けられた時の圧力や、恥ずかしさのようなものをかなり感じました笑。
そんな気持ちを少しでも減らすために、私は初めましての方とは、まず撮影場所の近くのカフェに行くことにしています。
1杯の珈琲を飲みながら、最初のコミュニケーションをとるのです。
どんなものが好きで、どんな風に撮られたいか。
その人に合う雰囲気やロケーションを、会話の中で一緒に探していきます。
昔から色々なジャンルの知識を漁るのが好きだったので、政治や哲学、文学や科学といった真面目な話から、漫画アニメ音楽ゲームといった趣味領域の話まで、かなり幅広く網羅しております。
大抵の話題は拾える自信があるので、是非貴方の”好き”を聞かせてください。
写真の始まりは、他愛のない一言から。
顔は、作らなくていい。
「どんな顔をすればいいか分からない。」
撮られるのが苦手な人が、一度は必ず感じたことのある気持ち。
私はいつもこう返しています。
「どんな顔もしなくていいよ(`・∀・´)」
大抵の人にはキョトンとされます笑
まあそうですよね笑。自分でもそう思います。
実はこの時、言葉の中身なんてものはどうでも良くて。
刹那に、フッと顔を覗かせる、貴方の「素の表情」を見せてもらうのが目的なのです。
首の傾げ方、口の形、目尻の上下、頬の緩み具合。
普段自分で気に留めていない些細なことでも、ファインダー越しに見ていると、とても鮮やかに見えてきます。
表情は作るものではなく、自然と表れるもの。
顔は固めるものではなく、いつの間にか決まるもの。
そしてその上澄みを掬いとるのが、私の仕事です。
褒められたくない人は、お断り。
私は人が大好きです。性善説信仰者なので、根本的に悪い人なんてものはいないというスタンスで生きてきました。
私の写真が明るい印象のものが多いのも、そういった性格の表れなのでは、と自分でもよく思っています。
そんな私が唯一苦手とするのが…
褒められるのが嫌な人。
撮影中、基本的に私は被写体を褒めちぎります。
「その表情めっちゃ綺麗!」
「姿勢超よくない!!?」
「背景との溶け具合完璧!」
「なんだ、ただのイケメンかよ。」 etc...
日常生活の1週間分、いやひと月分くらいを一日で褒めます。
そりゃあもう逐一と。
せっかく撮られるのだから、楽しく、気持ちよく、「幸せな時間だったな」と思ってもらいたいのが私の心情です。
なので、基本的に、自己肯定感爆上がりの褒め殺しに耐えられる人だけしか、撮影には来られないと思っています。笑
「私、どうしても褒められたくないんです。」
「褒められると、全身から変な汗が出て体調崩すんです。」
上記のような方がもしいらっしゃいましたら、私に依頼しない方がいいかもしれません笑
素直な感情が表に出た時、残る写真はとても思い出深いものになります。
「私ってこんな顔するんだ…!」
「あれ?ちょっとカッコいい…!!?」
人物写真は、あなたが主役です。
自惚れたっていいじゃない、主役だもの。
優しさを、鮮やかに。
私の写真(特にポートレート)全てに通ずる、私の写真の原点です。
私が写真を撮ることを"好きだ"と自覚したのは、「写真を撮った人が、喜ぶ表情、写真を見せた時の笑顔を見ること」が好きだと気づいた時でした。
君の写真には、人が誰でも持っている優しさの欠片を掬って、集めて、一瞬に収められる魅力がある。
尊敬しているライターの友人が、私の写真をこう評してくれました。
プロフィール写真を変えたいなぁと思う人
自分に自信が無い人
普段体験することの無い、撮られるという経験に興味がある人 etc...
気軽にリプやDMでメッセして頂ければと思います。
「note読んだんですけど…」と言っていただければ、喜びに打ち震えながら対応させていただきます。
貴方の世界を、少しだけ鮮やかにするお手伝いができたら嬉しいです。
いつか、ファインダー越しの貴方に会えますことを。
カメラ紳士