田端大学入学初月MVPをとったプレゼンの作り方
滑舌が悪く人見知りで、怠け者。私はそんな人間です。
初っ端から自己否定で始まりましたが、自分でもこの特徴をわかっているので、私はスタートダッシュを重視してます。
1、結果を出した事によってそれを継続せねばと思って頑張れる
2、周囲に期待される事により成果が発揮しやすい環境になる
現職のfreeeでは提案ロープレ試験の最短合格記録を作ったことにより任された仕事もあるし、KEYENCEでは新卒研修のテストで同期1位を取ったことで製品について詳しいというポジショニングが取れました。中学の時も一番最初のテストで学年一位を取ったことでキャラ作りができて過ごしやすかったし、実体験上スタートダッシュはいい方向に働く事が多いです。
最初に結果を出すと、勝手に周りからイメージが作られ、自分もそれに乗って頑張るようになるので、めちゃくちゃ効率がいい。
そんなわけで、今回田端大学入学にあたっても初月MVPを目指しました。
結果MVP取得したので、どんな風にプレゼンを作っていったかまとめます。
プレゼン作るときに考える事
最初に書いた通り、私は滑舌が悪いと思っていて、自分の話した動画を見るとこんな声してるのかと思って自己嫌悪に陥りますw
でもプレゼン自体は褒められる事が多いので、内容や作り方には比較的自信があります。
私がプレゼンの準備をするのはこの順序。
①伝えたい事、プレゼンの答えをシンプルな言葉で考える
②プレゼン時間に合わせて資料の全ページの構成を先に作る
③各ページの内容を詰める。出来るだけ図やグラフ、キーワードにして話す内容をそのまま書かない
④前後のつながり、突っ込まれポイントを考えて一部順序入れ替え
①伝えたい事、プレゼンの答えをシンプルな言葉で考える
これは一番重要でここを考えるのに一番時間をかけてます。
今回のテーマは「自身の業界のKFS」についてで、「納得感がある」「わかりやすい」「意外性もある」という切り口で考えました。
候補はいくつも出てきてそれぞれに関連性があったので、構造化して整理してみました。頭の中で2つの図が浮かんで、「人」は当たり前の答えだけど他のKFSとからめれば面白い話の展開が出来ると思い「人」にしました。
この構造化、図にしてみると自分の考えが整理できます。
ここら辺は「考える技術・書く技術」とか参考になると思います。読んだのは20年近く前なんだけど、今だに自分の考えを整理するときに使ってます。
②プレゼン時間に合わせて資料の全ページの構成を先に作る
伝えたい事、答えが固まったら、ざっくりとした全体構成を考えて、プレゼン時間に合わせてスライドのページを作っちゃいます。
全体構成は結論をどこで言うのか、ロジックは帰納法的に作るか、演繹法的に作るかをまず考えます。
帰納法
様々な事例をあげてその共通点から結論を導く。
例)私はご飯を食べる。あなたもご飯を食べる。彼もご飯を食べる。→人はご飯を食べる。
演繹法
三段論法で展開し結論を導く。
例)人間はご飯を食べる→私は人間だ→私はご飯を食べる
報告やミーティングだと結論から言えと言われるケースはありますが、私はプレゼン、提案では最後に結論を持ってきて演繹法的に構成するほうが好きです。
理由としては、結論がとても突飛で魅力がある場合はそれをどう導いたが気になるので結論が先でもいいと思うのですが、大概の場合そんな突飛な結論ではないので、先に結論で平凡なイメージがついちゃうと先入観を持って話を聞かれちゃうからです。
例えば営業でも先に金額を伝えちゃうと、それが高いと思われたときに後からその価格の理由を説明してもイメージを覆すのが難しかったりします。
これは文化によってどちらがいいか違うという意見もあるようで、下の記事は面白かったです。観察結果、Howを重視するアメリカではポイントを先に説明した方が受けが良く、原理、Whyを重視するイタリア、フランスでは演繹的にプレゼンした方がいいらしいです。
あとは新卒の頃よくPREPで説明しろと怒られてたので、個別の項目は下みたいな論理構成になってる事が多いですw
P・・・Point 結論
R・・・Reason 理由
E・・・Example 事例
P・・・Point もう一回結論
の順に説明すると、簡潔で説得力がある文章が作れる
で構成が決まったら、プレゼン時間に合わせて先に全ページのスライドを作っちゃいます。私は1ページあたりの情報量を少なくしているので10分だったら20ページぐらいのイメージです。
こんなイメージで全体のバランスを見ながらこのページには何を書くかだけ先に決めちゃいます。
③各ページの内容を詰める。出来るだけ図やグラフ、キーワードにして話す内容をそのまま書かない
全体を決めたら、次は各ページに肉付けしていきます。
ここで意識しているのは出来るだけ文章を書かないこと。
文章書いちゃうと参加者は読んじゃうし、同じこと話すだけだったら資料読めばいいとなっちゃうので、細かい内容は書かずに喋るようにしています。
後は1ページに複数のメッセージを詰め込まない。
複数メッセージがあるときは一気に出さずに、アニメーションを使って話しながら最適なタイミングで出すように意識しています。
こんなスライドのイメージです。
なので私のスライドはページが多くなりがちですが、どんどんページ進めながらプレゼンします。
④前後のつながり、突っ込まれポイントを考えて一部順序入れ替え
資料が完成したらあとは当日どう話すか考えます。
ここで最初に意識するのは前後のつながり。ページ毎に説明があるのではなく、全体が一つの話になるようにしておくと話すこと忘れないし、次のスライドに行くときに自然な繋ぎ言葉が入れられるので、プレゼンがスムーズになります。
後は参加者が突っ込めるポイントや軽くボケるポイント、投げかけるポイントを考えます。
私は声の抑揚があまりないので、飽きないように見てる人に質問投げかけたり、ちょっとボケを入れるポイントを考えておきます。
軽くボケるところはスベった時に何を言うかも考えるのと、スベった時をイメージしてそれでもやりきる覚悟を固めますw
今回はフォロワー15人という自虐ネタの自己紹介を最後に持ってきました。
自己紹介を先に持ってきて、自分が何者か知ってもらってから話すケースが多いと思うのですが、今回は会の趣旨的に参加者の興味は中身にあるだろうという点と先にフォロワー15人のイメージがつくと内容もしょぼいと先入観がつきかねないのでw自己紹介を最後に持ってきて、落として終わろうと考えてました。
結果、笑いが評価されてMVPをいただきました!
会場評価も一番高かったので笑いだけで評価されたわけではないと思いたいですが・・・w
プレゼン当日
今回はラッキーな事にじゃんけんで勝ってプレゼンの順番を選ぶことができました。
私の場合、自分が選べる時は、内容に比較的自信がある時は最後、あまり無い時は最初を選ぶと思います。
内容がかぶる可能性がある時は先に発表する方が有利になるケースがありますが、内容がかぶる可能性が少ない場合は、後だと前の発表者の喋った事を自分のプレゼンに取り込めるので有利になると思います。
さいごに
今回自分のネタバラシをするのは恥ずかしかったのですが、せっかくMVP取ったのでどんな事を考えて作ったかまとめてみました。
How to的に書いてみましたが、一番大事なのはWhat(何を伝えるか)だと思います。
あとは打席にどんどん立つ。
キーエンス時代、年間の2/3が外出日で1日6提案を7年間してたので、200×2/3×6×7=約5600提案した計算になるのですが、間違いなくこの経験で喋る事への苦手意識がなくなったと思います。
SAP時代は一回の訪問ごとに、前回の打ち合わせや事前情報からの課題、論点を整理する資料を作っていたので、それが構造化力向上に繋がったのかなと思います。
私も道半ばなので、アウトプットの機会を自らどんどん作って打席に立っていこうと思ってます!
田端大学は仕事以外で自分から打席に立つ経験を積みにいける貴重な場所なので、目一杯活用します。
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15人から一晩で10倍以上になりましたが再び伸び悩んでますw