レモンミルクティー
レモンミルクティー。
それは紅茶の中にレモンと牛乳を入れて混ぜたものを言う。
名前だけを聞くとなんだか美味しそう。実際にはどんな味がするのか。
『通学路の井戸』と言うネタでレモンミルクティーを飲むというくだりを作ったからには、その味を知っておく必要がある。
その味を知っているからこそ、演技のリアリティが増すと言うものだ。
僕は早速、家から一番近いスーパーで一番高い紅茶のティーバッグを購入し、レモンと牛乳を入れて混ぜてみた。
なんだこれは!?
混ぜた途端ヘドロのようなものが浮き上がってきたのだ。
まるでガンジス川を思わすその色味。。。
ここで死者を弔ったのか??
やめておこう。
食レポをするには不適切な表現ばかりが、
僕の頭の中にカオス漂うガンジス川の如く溢れ出る。
なんと言う事だ。
すっかり僕の頭はガンジス川の例えに汚染されてしまった。
しかし、見た目は悪いが決して香りは悪くない。
紅茶とレモンの爽やかさに、牛乳のまろやかさ。
味は果たしてどうなんだ???
僕は恐る恐るレモンミルクティーを口に運んだ。
驚いた。
紅茶とレモンと牛乳がそれぞれ口の中でお互いの良さを殺し合い始めたのだ。
僕のベロに腐敗と自由と暴力が支配する弱肉強食の時代が訪れた。
食べ物に関して好き嫌いをほぼしない僕が吐き出したくなる思いをしたのは、オートミールにプロテインパウダーを入れた時以来だ。
でもそこは芸人。
ベロの世紀末を経験した事がある人はそう多く居ないのではと思うと嬉しくもなった。
It's a lovely day!
このネタ終わりに待つ敗北感、または達成感。それはガンジス川の後味だ。
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