子どもを守る、その前に
小学生の頃に住んでいた家の私の部屋は、配置がおかしかった。
入口ドアの前スレスレに勉強机が置かれ、ドアを閉めると怒鳴られるので常に開けっぱなし。
部屋はダイニングキッチンと繋がっていて、机のすぐそばにキッチンがある。
母親は私を常に監視したかった。
時々油がはね、下ごしらえ中の野菜が床に落ちて転がってくる勉強机。
私は懸命に机に向かい、教科書とノートを広げ、鉛筆を持って動かし、頭の中で最新のJ-POPを再生し、そのことばかり考えていた。
難しいんだ、教科書を見ながら手を動かし、頭の中は遊んでいるが、表情には出さない。
お陰で、携帯とタブレットを両手に持って2台別々のタスクを同時にこなせる大人になった。
先週記事に取り上げた条例案、やはり反対が多く取り下げに。
私の母のような親を量産しかねない条例案は、時代には合っていなかったようだ。
私の当時の部屋は、勉強机を入り口に置いていたため、痩せ細っていた私は難なく通れるが、太りに太った母は部屋にスムーズに入れずにストレスを抱え、それを私にぶつけていた。
全て腹の中で子どもに笑われていた事も知らずに。
子どもを守る条例よりも、大人をケアする体制作りが必要だ。
埼玉の県議団団長は、条例案は説明不足だったと釈明していた。
大人を守ることを優先させることが分かりやすく盛り込まれていれば、反対の声は出ない。
やんごとない家庭環境で育った私が県議にアドバイス出来る事はたくさんある。