現代文の勉強方法
僕は現代文という教科が1番苦手でした。
なぜかというと、記述問題で記述に入れる場所の意味がわからなかったからです。もっとわかり易く言うと、どこまでが具体例で、どこまでが抽象的な部分なのか判断つかず、何も書けないという状態が続きました。なので、初めて受けた進研模試は国語の偏差値が42であったことを鮮明に覚えています。
しかし、今では青学の現代文も2ミス程度に抑え、一浪時に受けた早稲田の社学でも現代文はほとんどミスなく解けたことを覚えています。また、一浪時に受けた河合塾記述模試でも偏差値65を超えていました。
では、1年の時は学年で下から30番だった人間が、どうやって成績をあげたのかについてお話したいと思います。(感覚的な部分もあるので、必ずしも厳密では無いかもしれません)
まず初めに、因果関係と対比を考えて問題を解くようにしました。この考えだけで早稲田以外の私大の国語は大抵解けると思います。国語の問題の作成者は受験生を落としにかかります。
つまり、引っ掛けさせそうとすることがあるのです。それにはもちろんパターン化することも多い。
1.因果関係が逆(これは日頃話していても感じることが多いです。)
2.言い過ぎ(全て、総じてのような極端な表現には注意してください。
3.因果関係がない(別々のことについて記述しているものを勝手に繋げている)
4.普通に違う(意味不明)
他にもありますが、とりあえず1番簡単に見分けられる方法です。
受験には本質をという決まり文句が最近よく出回っており、受験生も学校の先生はダメ!予備校神!となってることも多いでしょう。(気持ちはわかりますが)ただ、本当にそうでしょうか?
そもそも、本質ってなんでしょう。受験なんて解ければいい。それ以上のこと(知識、流れ)なんて解けてから語るべきことではないでしょうか。
僕は今まで逆だと思っていました。世界史であれば流れを、英語でいえば語源や文法の本質を得ることが大事だと。
しかし、一番大事なことは違いました。一番大事なことは、問題を解くことなんです。そもそも学問の本質なんて知る由もない。一予備校講師が本質などと言っていることは、長い学問の歴史のうちのほんの一部に過ぎないわけで。だってそうでしょう?ほとんど全てのものが説で留まってしまうのに何故断言ができるのでしょうか。つまり、1番自分にとって説明しやすい説をつかって話してるだけなんです。もちろん、それは生徒が記憶することの補助になるので僕は肯定的に見ていますが。
誤解を恐れずに言うならば、受験なんてその程度のものなんです。問題が解けない人間は受からないし、解けない人間は解ける人間には勝てない。どんなに学問について語ることが出来ても、日本においてはなんの意味もないのです。入試が1番その人の技量を試す場だと思われているからです(実際に、入るのが難しくて、出るのが簡単だと形容されます)
次に、早稲田レベルで必要になったのが、3角ロジックです。
これは、英語の講師で、現在は大学の先生をやっている横山雅彦先生が英語でも用いたものです。
これは、簡単に言うと、文章にはclaim、data、warrantの3つがあるということです。(詳しくは3角ロジックで調べてください)
つまり、当たり前のことですが、文を書くにはまずは書きたいことを決めなければならない。それを書くために、わざわざ他のものと対比をしたり、比喩をつかってみたり、因果関係を結ぼうとするわけです。だから、長い(といっても論文からすると短いですが)文章の中に書かれている言いたいことを探せば、対比されている部分も分かるようになる。そうすれば、問題文が主張と対比どちらにアプローチしているのかわかりますよね。(大抵は〜とはどういうことか、下線部によってどうなるのか、なぜ〜と言えるのか、ですから)
本当は対面で教えたい所なのですが、それも難しいのでなるべく言葉で表現してみました。では、ここまで解き方を伝えてきたので、最後におすすめ参考書を書いていきたいと思います。
【おすすめ参考書】
・入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ) https://www.amazon.co.jp/dp/4777213587/ref=cm_sw_r_cp_api_i_hLBFCbZWCRDXB
・上級現代文 1―国公立入試対策 https://www.amazon.co.jp/dp/4342350068/ref=cm_sw_r_cp_api_i_dMBFCbAM78KCD
・大学の過去問
・読解を深める 現代文単語〈評論・小説〉改訂版 https://www.amazon.co.jp/dp/4342352028/ref=cm_sw_r_cp_api_i_QMBFCbBZH2CDC
まずは、現代文アクセスで自分の実力を判断し(解説はじっくり読み込んでください。何度も何度も噛み締めて呼んでください)
上級現代文で、解き方と読み方を学んでください。
正直、現代文は感覚の世界です。センスが必要と表現する人もいますが、それは少しズレています。正しくは、センスを磨く必要がある。です。
センスが必要というのは先天的であって、センスを磨くというのは後天的に変えられるというニュアンスの違いがあります。現代文のセンスは肯定的に鍛えられるので、現代文は無理だという人もこれを参考に解いてみてください。
漢字と現代文単語に関してはお好きなものをやればいいと思います。全て大差ないので、紙質がいい!とか、なんか読みやすい!位の感覚で選べばいいと思います。
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