SVF2019の収穫②
前回は、DeNAが医療の世界に入ろうとしたときの障壁についてまでお話ししました。今回はその続きから話をしていきたいと思います。
テーマ1は、没入体験です。
没入体験とはまずどういうものなのか、没入する、つまり目の前に置かれた現状やこなすべきタスク、困難、夢、目標に向かって全力になれることです。自分自身100%の心理的エネルギーを全てひとつのことに注ぐ力です。
野球選手であれば投げる瞬間、ボールを打つ瞬間、サラリーマンであれば商談の準備や本番の話振る舞いなど。。
心理学において、このことは「フロー体験」というものがあります。スポーツ選手はこのことを「ゾーン」に入ったと形容することもあります。
南場さんは、大事なこと、自分の信じるものに没入することが大切であると説きました。
しかし、僕はこう思いました。「没入体験に入ることが出来る人間は限られているのではないか(つまり才能ではないか)」と。
そこで、ウェブ上で探し求めたところこのような記事をみつけました 。
https://blogs.itmedia.co.jp/yasuyasu1976/2011/11/post-66a9.html
この記事を見て思ったことがひとつあって、それは勉強と同じであるということです。
1.自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる
→これは簡単ですね、難しすぎる問題集をやっても成績は伸びません。少しずつ、積み重ねるのです。簡単な問題が完璧に解けないのに難しい問題は解けません。
2.対象への自己統制感がある
→これは重要ですね。自分がその分野を操れる、自分の力を最大限活かせば商機はある。ということです。要は、自分のこと、わかってますか?自分の性格や特性、能力を適切に認識して十分な努力量と時間で叶えることが出来るという触感を持っていますか??ということです。闇雲に努力しても意味が無い、人生の勝算を持ちましょう、ということ。
3.直接的なフィードバックがある
→これは論述問題や記述問題を解いた時に必要だったでは無いでしょうか。数学の答えが合っていたとしても解法がスマートではない。答えは同じようなことを言っていたとしても因果関係がズレている等、見なければいけないポイントが数多くあります。これは、どの分野においても言えることです。
4.集中を妨げる外乱がシャットアウトされている
→受験生でいえば友達と勉強、や、スマホを机の上に置いている等ではないでしょうか。要するに気が散るようなものを除外する必要があるということ。恋愛も、自分が制限できないような情熱的なものはしないようにしてくださいね。二浪しますよ。
ここからも分かるように、ゾーンに入ること、つまるところ没入体験は人生において重要なのです。
しかし没入出来るものがわからないという人も居るかと思います。そうなったら1度自分の好きなものを探してみるところから始めたらいいのかなと思います。もちろん、ひとつのものじゃなくて、もっと抽象的な、「計算が得意だし好き」とか「体を動かす方が好き」から始めてもいいと思います。
さて、没入体験に相当なページ数を使ってしまったのでここからは手短に書いていきたいと思います(書けないけど)
テーマ2は、誇り、生き様というコンセプトを人生の軸にするということです。
どういうことかと言うと、自分の中でここだけは他人に譲れない、こういう人間でありたいという会社で言うところの社是、スローガンを持つということです。
しかし、そのような誇り、生き様を自分の中に持つということは難しいかもしれません。というより難しいと思います。それらが創造されるのが「逆境」です。逆境、困難の時こと生き様を残すチャンスで、それらに挫けそうになっても、それを乗り越え話のネタにする、人生を豊かにする起爆剤にすることが出来るのです。
困難、逆境の時こそ自分の弱み、弱点が嫌という程わかります。なんで俺はこうも、、、なんで私は、、と思うことも多々あると思います。
告白してフラれたら「もっと俺がイケメンだったら」と思った経験はあるでしょう(僕は毎日思います)
しかし、弱みは強みに転換できるのです。
例えば、品質にこだわって作ったオーガニック食品があるとします。大抵こういったものは大量生産ができないため、流通量が少なくなり、高くなってしまったり欲しい時に手に入らないというデメリットがあります。しかしこのデメリットを希少性というキーワードにはめ込んでみましょう。そうすると、「滅多に手に入らない希少なもの」「体に良く健康に気をつけている人が使っているというブランド」が働きます。これによって、オーガニック製品の弱みが強みになるのです。
2つ目の例としては、不良品が挙げられます。りんご等のフルーツは品質管理が厳しく、少しでも傷が付くと販売できなくなります。消費者としても、傷がない方がいいなと思いますよね。しかし、安く販売したらどうでしょう。傷はありますが、味は変わらず、腐っている訳でもないわけです。
どうせ食べてしまうから見た目はなんでも、、という人にとっては味が変わらないのに値段が安いという、ニーズに応えたものになるわけです。
僕らが普段自分の弱みだと考えているものにもよく目を凝らしてみてください。本当にそれは弱みでしょうか。自分が活用できないだけではないでしょうか。それをカバー出来る何かを持つことは出来ないでしょうか。自分の欠点を本当に補填出来るのは、他でもない自分だけだと思うのです。
今回は南場さんの基調講演をまとめてみました。次は、前田裕二さんのクロージングセッションについてまとめます。他にも、日常の気付きや会話で得られたものについてまとめていきたいと思います。
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