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パネル討論「『ディープテック』から『知識製造業の新時代』へ」を開催しました
(追記→書籍「知識製造業の新時代」が発売になりました)
さる3月6日に、パネルディスカッションを企画、開催しました。モデレーター、パネリストを押さえ、モデレーターとともに中身を考える、というメタな体験をしました。
2019年11-12月 パネリストを押さえる
当初はパネルのことをそこまで考えておらず、パネルの前の時間帯の企画『リアルテックベンチャーオブ・ザ・イヤー表彰式』のために、リアルテックファンドとして鈴木さん、ドローンファンド大前さんをブックしました。その後、リバネスキャピタル代表取締役としての池上さんを押さえ、パネルディスカッション前のVIP枠を押さえました。
これができたころ、パネルディスカッションの企画が正式にオーサライズされ、仕様がムクムクっっと決まっていきました。
ディープテックがこれまでに無く広まった1年だと振り返る
振り返ってみると、絶対に儲からない、実現しないと言われた「ゴリゴリのテックを支援する」リバネスの方針がどうやら受け入れられたな、と。
書籍『ディープテック』が2万部売れ、感度高いビジネスパーソンが「SDGs志向でビジネスをつくる」「ハイテク呪縛から逃れてイシューを探す」ことのとっかかりを知ったわけで、東京にはディープテック領域の投資家も増えました。
これを総括して次に進もう、という気持ちになってきたのが年末年始でした。
2月頭くらいからコロナで騒がしくなる
企画実施形式など含め、自粛要請が出る前から議論があり、プラニングに気が散る要因が増えていた時期でした。とはいえ2月上旬は3月発刊の雑誌を創る時期で、むしろ49セッションの企画を全社をあげて練り上げているころ。
Last man standing精神で、経済を止めない・ビビりすぎないというところから規模を縮小しての開催が決まったのは雑誌校了後1,2日後でした。
2月17日セッションモデレータを正式に頼む
そういう経緯もあってか、藏本さんにセッションモデレータを頼んだのは割と直前でした。思いついてしまえば「これこそ今やるべきキャスティング」と思ったものでしたが、それまで全然思ってもいなかったところもあり反省しきり。
当日を迎える
事前に打ち合わせしたり、メッセージ送り合ったりしながら、当日を迎えました。楽屋オチを避けるため、事前mtgも「切り上げる」ということを意識シて行いました。
さらに通訳に対して「予測不可能なパネルディスカッションの骨子をモデレータが説明する」というのにも同席しました。感動体験でした。
藏本さんが、これまでの取材・執筆で培ったQPMIサイクルや知識製造に関するコンセプトを、かなり噛み砕いて説明していました。さすが3年密着しただけのことはありました。
会が始まる
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モデレータの蔵元さんが話題を振り、パネリストの中でも丸さんが暴れる。周りが乗っかるときもある。違う角度から突っ込んだりもする。というアドリブ性あふれるセッションになりました。
やはり、ユーグレナ鈴木さんは絶対に狙っていると思いましたが、『知識製造の工場見学』という流行りそうなジェスチャーを交えて独自理論とホヤホヤの研究成果をアピール。上手い!
藏本さん、「言ってる意味がわからないから丁寧に知りたい」という役どころを一貫して務め、あっちこっちに飛ぶ話しをうまく手綱にぎっていました。あれは、あれで、「こういうふうにしたい」という計画通りな進め方だったのでは。
印象に残ったセリフ
当日の弊社Slack内に投稿した、印象に残ったフレーズをいくつか貼ってお終いにします。「居ても立っても居られず」投稿した、その時知的興奮したフレーズたちばかり。きっと何年かしたら、書いた意味をわかるでしょう。
証券コードに知識製造業の番号をつくろう
組み合わせをする業種を「知識製造業」といいたい。
リカレント教育は、どの世代・年代からでも「知識製造」できるようにするための教育
人類は興奮したがっている
「産業の中で新しいことを見つけてワクワクする」時代
総じて
やってよかった!
次は4月23日、延期した第9回超異分野学会にてお会いしましょう。参加申し込み受付中です
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参考書籍
◆本書の構成
・はじめに
・第一章 逆流の時代、競争から共生へ
・第二章 営業の新概念「ブリッジコミュニケーター」
・第三章 イノベーションの種を生む研究者の考え方
・第四章 あらゆるディープイシューがビジネスになる
・第五章 4D思考で時代の先を読む
・第六章 日本の製造業が再び世界を変える
・第七章 組織の「個」をとがらせ、永続をつくる
・おわりに